愛という名のもとに

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最近は、ツイッターで開催?される、1時間で絵を描く的な物に参加してます。これがとっても面白いです。ひとつは、題材が愛するプリキュアであること。もうひとつは、皆さんの、ある意味本気というか、ごまかしてない絵が見られることです。

同じ時間で描いてるので、自分がそこまで出来なければ、自分は周りと何かが違うのでして。それが、いわゆる実力ってやつだと思います。なんていうか、ぶつ切りでちょこちょこ一枚絵上げてるだけでは、突破できない壁みたいなのがあるんだって、ようやくわかってきました。……いや、前からわかってたけど、目の前に突きつけられた感じです。見ろバカ、って。

コミケ参加を始める前に感じた「漫画家万能説」です。同じキャラを何回も描くマンガは、実力が、0.1上がると、すべてのコマが0.1上がります。3.0も上がれば、その集合体としての作品は美しいものになります。

一枚絵だったら、ジツリキなくても、時々5.0スマッシュ出ます。上手く行かなかった絵は、忘れてしまうというか、なかったことにも出来ます。キャラも違うし、タッチも変われば、過去絵と明確な比較がしづらいから。上手くいった絵だけを記憶でつなげて、おいら結構描けちゃうぜベイベ気分に。

逆に言えば、マンガを美しくしようとしたら、ジツリキを上げるしかないんです。僕はこれ、無意識に逃げてたのかもしれないって、よく解りました。商業のすごいマンガとかを見て、こんなふうに自分が描ければなぁって考えた時、一番先に出るのは「でも、めんどくさそう」でした。

これはつまり「ラクして、見た目よさげな、絵を描きたい」ってことだったんですよ。自分の好きだと言ったことにつばを吐く、僕の一番嫌いなタイプの人間です。いい訳先行。逃げて逃げて、でもがんばってまーす、って。ああ、なんてキモチワルイのだろう。

今、ちょっと変わってきてます。出来そう、難しそうの前に、楽しそう、が芽生えてきてます。いえ、以前もあったんですけど、最近は手ごたえとして感じられるようになりました。多分描けないであろう描写に挑戦するのも、その結果が微妙でも、楽しく感じています。

なんがきっかけで、どんなタイミングで、変わってきたのだろう?環境?道具?描き方?

いえ多分、愛です。愛。
こういう自分のキモチワルさは、好き。