漫画の描き方が解った、というお話をします。

もしあなたが、漫画やイラストを描く人なら解りやすいと思います。描かない人でもちょっと分かるかもしれません。イラストは、ある意味、漫画より「楽」に描けます。

楽とはどういうことか。絵は描きたいものを描き続ける作業であり。また「絵」という、整合性が解りにくいものであるということでもあります。例えば背景が真っ白でもそういうイラストってありますが、これは未完成だ、とは思わないですもん。

つまりイラストは「表現」という最終兵器が、どんなものでも「そういうものかな」とねじ伏せてくれます。

でも漫画は。「ここおかしくね?」ってのが解りやすいです。例えば。前のページで腕を負傷した主人公が次のページでダブルラリアット食らわせてたら変でしょ?

以上前置き。

で。結局高石、何が解ったかというと、「漫画も、表現として。自分が描きたいモノを描け」ばいいということなんです。

え? お前は今まで何を描いていたのか?

いえ、あのですね、こういう展開、これまでに何度もあったと思うんですが、マンガを描いているとやっぱりどうしても「それっぽくしなきゃ」っていう、大人の持つ社会性みたいなものが、本当に邪魔をするんです。

漫画ってこういうものだ、自分の好きなマンガはこうだったから、こう描きたい。宇宙世紀のお話や、鬼退治のマンガは好きです。しかし。案内人がモンスとヤってる女を見て回るという漫画はあれば大好きですが、無いんです。真似できないんです。なのに「こうあるべきだ」と、他の、既存モノに寄せようとする。

よくない。なので、こうすればいい、とヒラメいました。

まず、主人公が腕を負傷するシーンが描きたい、というのがあるとします。

で、そのあと、ダブルラリアットをするシーンも描きたいとします。

ネームは、ここから始める。文章じゃない。この絵から始める。何ならネームじゃなくてがっつり下書きから始める。

自分の描き方はそうみたいです。漫画の描き方本にあるプロットやらコンテの作り方は、自分、ダメみたいです。描きたいものが消えて行く。

「正しいマンガを描くんじゃなくて、描きたいものを描く」という所にたどりつきました。

そして、描きたいものを、もっと盛り上げるために、他のページがある。

さらに。もう一つ。つまらないページは描かない。

必要であっても、なるべく描かない。読者の方に各自で補填してもらうか、ストーリーそのものを変える。つまらないページは要らない。

つまらないページでも、読者のために必要だから描く、というのは、その前提である「なぜ必要なのか」がオカシイという事に気づきました。

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  1. まず、描いてて楽しいものを描く。
  2. 他のページはそのページを盛り上げる為だけに描く。
  3. つまらないページは描かない。
  4. つまらないページが必要なら、シナリオがおかしい。

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以上です!!
エンジン回していきます!!