羽山先生のイベントレポーツといいつつ、おぼえがき。

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サインも真似て見たんですが、実力不足。
昨夜、阿佐ヶ谷で行われた「ライブドローイング」という、そうそうたるアニメーターたちの顔ぶれが揃うトークライブ?に参加してまいりました。これはその場所で、第一線級のアニメーターの作画をそのまま見られるという、とんでもないライブです。

会場のお客さんは多分、ほとんどアニメーターさんとか、業界関係者の方っぽく。いきなりの自分場違い感。羽山先生はおしゃべりがとても上手く、楽しませてくれつつ、語りはゆるいものの、絵に関しては非常に踏み込んだおはなしをして下さいました。

イベント自体は「たのしかったぁ」という感想で終ってもいいのですが、そうはいきません若くないのだから。まとめておこうと思うのは、やっと自分のお絵かき論の最後のパーツが埋まったことです。言語化がちょっと難しいので、ドライブに好きな子を誘う、に例えます。

ステージは、3つです。
1:その子といる時間が楽しいだろうな!車って楽しいだろうな!あそこに行こうかな、ここが楽しんでもらえるかな、っていう、実際にドライブに行く前のワクワクステージ。

2:実際のドライブをしている時の、車の運転。運転してるだけでも、男の子は楽しいステージ。

3:おしゃれな目的地、気の効いた食事、車内での楽しい会話。デートが終って、全体的な「今日楽しかったぁ」の総括判断となるステージ

これはそのままイラスト製作における
1:こういうものを描いて見ようかな。どんな風に楽しんでもらえるか。
2:実際の描画、造形テクニック
3:イラストの用途や、仕上げのエフェクト、演出。見せ方。

という感じなんですアタシの中では。

で、2は、教本が山ほど出てるし、3は完成品を見ればいい。自分は1が抜けてたんです。2が上手ければそれでいいって思っていました。もちろんDL作品などの場合は全体的に楽しんでもらおうって思いますが、1枚絵となると、それが希薄になる。2のテクニックを強調した絵を、正義と感じていたり。

さらに間違えやすいのが、見る方が普通に楽しむ分には3しか残らないのです。1と2は、正直、なんでもいい。だから、描き手も、3のポイントを上げる為に努力するのですが、1の実感がわかんないと、東京ウォーカー買っちゃう。借りてきた1。自分の中から出てきた自信に、少し欠ける、1。

多くの人は、1があふれて絵を描くのでしょうが、自分は最初から営利目的で絵を始めてますから、いわゆる「自分を披露する」という感覚が薄いのです。これって、文字で伝わるものじゃなくって、その場所の空気で感じるものだから……、うーん、つまり、すっごい上手い先輩が身近にいて、楽しそうに描いてて、その人に一緒に引きずられて自分も楽しくなっちゃう感じっていえばいいんでしょうか。コレの実感が欲しくて、そして、もらえました。

カードがようやく揃った、って感じです。え、今更とか、またそう言う話?って言わないで。何回も同じに見える道をぐるぐる回って、登っていくのだから……って。信じてる。

あ、あと、十何年ぶりに終電逃がしました。
夜明けをまって一番電車です。