おれサービス論

170503s.jpg

プリキュア原稿終わりましたよ!また漫画システムの更新を図れましたよ!えへん! んで、色紙とかも描いたんですけど、やっぱり二次は、キャラ愛が強いです。あたしの描いたヘッタクソなイラスト向こうに、美しきキャラをみてくださるので、一番多いので、1枚に16名があつまる抽選となりました。もうびっくりですよ。これが二次の力か……!!!と。
実はけさ、NHKで素敵なお話を見まして。千利休の弟子(はじめて知ったの日本史弱し)の、古田織部の「織部焼き」のお茶碗が、いろんな形にゆがんでるんってことなんです。斬新さであるとか、日本人の好きなカブキ感とかあるのかもしれませんが、当時の陶芸作家達は、ある程度美しさを競っていたりすると思うんですよね。
そこで、あえて、カタチをゆがませたりして求めた物は、「茶室に招かれた者の緊張をほぐしてあげる」こともあるそうなんです。あの狭い茶室(入った事ないけど)、ましてや初体験の武将とかは、どうしたって、ホストが優位です。そこをリラックスしてもらうことは、最高のもてなしだなぁなどと、あたしは思いました。そこからこんな事を考えました。
プリキュア本をやると、やっぱり「二次に強い人」っていることが解ります。絵柄が公式によってたり、キャラの誇張(キャラ同士をキスさせたり脱がせたりも含む)の上手な人です。でも、これはどうしても、その正解=公式ありきでの、いわゆるモノマネ芸やイジリ芸なので、その1次を知らない人にとってみれば、他の要素で判断されざるを得ません。
そこで描き手はやはり、「デッサン力」「色使い」的な、画力の部分の要素っていう方向に、いかざるをえないのですよ。ただ、ここにも隠れた分岐があって、「オレはこんなに描けるんだイエィ」に向かうの?というところでその例の古田織部理論が出てくるのでして。「見る人をもてなす為の、画力向上」に向かうのかです。
じゃあ、「もてなす為の画力」とはどうあるか、というと、これはアテクシ、サービスをナリワイとしてきた経験が生きますのよ。サービスとは、500円のビールを300円にすることでは決してないし、へりくだってペコペコすることでもありません。ではその答えはまた来週ーーー!っていうとどうせ忘れるので自分の覚えとして書いておきます。
本来の、サーブ(提供する)を考えると解りやすくって。ビールをオーダーされたところに持っていくこと。つまり、「ビールを欲しい人にビールを出す」=コレが本来の意味のサービスです。だから、モノマネが欲しい人のところにモノマネをもって行くのも立派なサービスだと思います。
んでも。生き残る為には、それじゃ埋もれます。だってどの店だって同じサービスを受けられるんだから。お店が潰れてしまいます(潰したけど)。若い自分がチーフバーテンダーから教わった「サービス」とは、「ビール、ってオーダーされてるうちは三流だ。おつまみ、服装やその人のお仕事、その人の今の欲求を読み取って、こちらが提案することをまず考えろ」ってヤツです。
当時は、このジーさんかっけーなーって思いました。でもそのチーフ、自分も酔っ払ってよく客と口論してたので、それはどうかなーって思ってましたまる