あけましておめでとうございます。本年もラーバタスに変わらぬご愛顧をよろしくお願いします<(_ _)>
さっそく、年末のコミケです。ご来場してくださいました方ありがとうございました。らばた工房は艦これサークルさんに挟まれて、モーゼのごとく人の海を分けておりました。結論から申し上げますと、C85は惨敗。大撃沈でございます。
ええ、コミケは勝負じゃないのは存じております。たくさん売れたから勝ち~とかじゃなく。誰に負けたかと言えば、やはりそれは自分です。僕は何を描こうとして、何を表現したんだ。今回はブース写真を撮ってきましたので、「続き」からごらんになれますので後ほど。
そんなこともありつつ。皆様には変わらずよろしくとか言っといて、ラーバタスは少し変わろうと思います。え?いやそんな、現状から変わると言うだけで、大局で見れば、元に戻るだけです。ちゃんとファンタジーしたいです。
コミケ参加を始めて「みんな、絵、激ウマだなぁ~」って思ったり、マンガ的な表現をできないといけないって思ったり。表面的な手法をすごく気にしていました。
今回のコミケの大轟沈で、マンガでやること、CGでやること、違うんだって、やっと解りました。今回のローパーのマンガは、これこそCG集でやるべきなのかも。DLのCGモノから入ってるせいもあるのか、マンガの製作手法がどうしてもCGモノ系になってしまう。コマ割のやりづらさはこれだったんだ。
じゃあ、コミケ参加は間違いだったのか? それはないです。さまざまなスキルを身につけました(と思います)。あと、やっぱり仲間。製作の良い友達ができたのが最強最高です。あのまま一人だったら多分、もう、枯れてた。一人の時期を知ってるから、この、仲間のありがたさがわかるってもんです。はい。
次作はCG系になると思いますが、往年のVF文庫的な流れにしたいと思っています。VFのVはボイスですが、声は多分、入れません。また、VFのFであるFlashじゃないと思います。自分のFlashは8なので、Win7の64bitは相性よろしくないみたいで、ぶちぶちフリーズしますのよ。無理なのよ。でんでんVFじゃないじゃんかさ。
とにかく、ちょっと見てやってください。システムとかもこれからですが、やりたいことは見えてるので、多分できると思います。今年もどうぞ、よろしくお願いします。
では、惨劇のC85レポーツです。
実は今回、余裕だったんです。予定通りに原稿も準備も終わり、あとは待つだけ。バッジなんかつくっちゃったり。いつも来てくださる方の顔を思い浮かべながら。今回はスペース展示に木枠で組んだ台を持ち込んで、郵送の展示準備も万端。ただ、ちょっと懸念は、DLさんでの先行販売が前回の夏冬より伸び悩んでること。でも、まぁ、大丈夫だろう。
そんな余裕が、命取りになるんです。実は僕、昨年まで後厄なんです(は?)。さして運の悪いこともなかった厄年でしたが、最後にドカーン。去年の冬に続き「また」背面ポスター忘れました。お金出してポスター作って。バカみたい。しかし、ポスター無くたって……いつもそこそこ売れるし……何とかなるだろ……。そう思いつつも、開場。
それはもう、いきなり、感じました。あれ、今日、なんかが違う。みんながウチを「見て」くれない。確かに両サイドがガーーーって買いに来てたので、その比較もあったのかもしれないですけど。あれ、なんでだろ。展示の置き方がいけないのかなとか、余計なことを考える始末。
11:00の時点で、どうやら僕は今日、終了したのかもしれないと悟る。買いに来てくださる方はほとんど中身を見ない。見ても、ニコニコしてるし、軽い挨拶とかしてくれる(ありがとうございました!うれしかったです)。前もって内容を知ってる、常連さんと言うことかと。午前中はほとんど、こんな感じ。
お昼前、目の前に横を向いた人の壁ができる。2隣島の待機列。こうなると無理。座って、ランチパック食べる余裕ありました。このとき既に、左隣の商業作家の方、完売。嵐のように去っていく。お連れの方にじゃがりこ頂く。おなかすく前に完売ということです。ありがとうございました。ご馳走様です。
その後は、ウチの作品を買ってくださったお礼より「あれ、ここ完売ですか?」「ええ、お隣さんは完売です」というやり取りのほうが多い。「あー、最初に回ればよかったなぁー!いや、あっちのほうに艦これ集中してまして……」すみません知りません。
午後。もうかなり帰りたい。スペース展示は台を作ったりしてがんばったので、サンゼンと輝く売れ残りが余計に物悲しい。お手伝いさん来てくれる。手伝ってもらうほど売れないけどね。売り子お願いして、座った。オニギリ食べた。味がしない。
しばらくしてゴロちゃん来る。目標達成したそうだ。おめでとう!気がついたら無意識に左パンチ。最悪。ごめんね。でもゴロちゃん笑ってる。これが勝者の余裕。あなたには見えますかこの山が。在庫という山です。
無常にもそのまま右下がりグラフで終わる。3時ごろに来てくださった方々、きちんと対応できなくてごめんなさい。あれだけ売れ残りがあると、どうやってもって帰ろうか、どうやって保管しようか。そして配置担当さんごめんなさい、作った本ごめんなさい、紙になってくれた木々ごめんなさい、怒涛の脅迫観念にサイナマレてました。吐きそうなくらいに。おぇえええ。
背面ポスターが無いことが、これほどにも影響するとは。確かに、「あれ今日、人、少ないかな」って感じはあった。でも、その分差し引いても、みんながウチを「見つけてくれていない」。いやいやいや、ポスターのそれだけじゃない。DLさんだって、ピクシブだって、サンプルは出した。単純に「いらない」って思った人が多かっただけ。
大晦日のビックサイトは、午後の撤収近くなると、柔らかい日差しが斜めに差し込む。これは収穫の季節を伝える古代人の知恵、そして勝者を褒め称える美しい光。敗者はそのなかで、淡々と在庫の梱包作業を続ける。モノが考えられなくなる。
帰りに飲みのお話。例によって行く行かない遠慮しますのやり取りの後、いつものメンツに加えて、新たな友達もできた。サシ飲みだったらとことんゴロちゃんに愚痴って八つ当たりしようと思っていたけど、おかげでマイルドに。でもかなりふてくされましたすみません。それを笑ってくれる仲間って、やっぱくいいなぁ。すごく大事。コミケの半分はこれが楽しみなのかもしれない。ごめんなさいありがとう。
帰って、お風呂入れて、潜った。意味もなく、何度も潜った。楽しかった。テレビをつけたら泉谷しげるが観客に向かって文句言ってた。しょーがねーなこの親父は。あ、でも、コミケ参加を始める前なら、この人を「なんだコイツ」って思ったかも。
今は、思わない。コミケットアピールの最初に書かれてる「人の多様性」ってやつ。「人のあり方を否定するなら、自分も、ない」。ましてや音楽で食ってる人。会社での礼儀作法みたいなもんとかあるはずがない。仲良くはしないけど、出てけとは言わない。ヤギは肉食わない。キリンは泣かない。ガキ使は録画。
仲間と交換した本を見る。ウチよりウチっぽい(なんだよ偉そうに)。ちゃんとファンタジーアドベンチャーしてる。しっかりエロも入ってる。絵面に魅力を感じる。
ちょっと買ったり、頂いた他の本も見る。あとがきに「今回はOOO本」「ちょっと描きたかったんでやってみました」 なんだよ、好き勝手気の向くまま、人のキャラ使って描いてんだなぁ。でも、そこに「これを描きたいんだ!」は、見える。多分、この「描きたいんだ!」は、僕の「マンガって、こんな感じでいいんでしょ?」よりも強いし、ある意味、正義だ。
……はぁ……。オレ……なにやってんだ。くそ。
お客さんは牛丼食べに来てくれてるのに、パスタもおいしいよって無理やり食べさせてたのかな。自分がパスタの気分だからってだけで。じゃあ、メニューに「ウチはパスタもあるよ」って乗せる?うーん、来てくれた人がちょっとつまむサイドディッシュ的な扱いならアリだけど、看板には書かない。それがメインではない。
餅屋は餅を作ります。牛丼屋は牛丼を作ります。多分、今回は必要な敗北。ポスターを忘れたのはディステニィ。調子こいて絵が描きやすぅううい~~とか、あのままうっかりノリ続けてたら、取り返しのつかないことになってたと。そう思うことにしました。
コミケもDLも、このまま浮上しなかったら、ウチはその程度です。でも、その程度が、10年続けられるとは思わないので、ウチの力を信じてみます……チカラはあるのかしら。
今年は、いい歳こいた若者が(矛盾)、必死でもがく姿を見ていてください。年末、泣けると良いなと思います。
ファイトー おー。