かべかべかべ……ベガ!(いかんせん古いぞ

090830.jpg どうやら政権交代という歴史の節目に、私たちは遭遇してしまったようですね。みなさまの区域はどのような結果になりましたか?私の住んでいる区域も民主党候補が当選しました。毎朝早くからギャアギャアわめき散らしてた候補です。

 そうそう、選挙といえば、私は投票用紙の引き換え通知と定額給付金の給付証明書を間違えて投票所に持っていき、「お願いします」と、出してしまいました。死ぬほど恥ずかしかったです。私以外にやったヤツはいませんか?と尋ねたら、居ませんと、受付のお姉さんは言ってました。

 今日の日誌は「壁」についてです。絵描きを志すと、「越えたい壁」ってのが出てきますよね。「あんな感じの絵を描いてみたい」という思いです。

 私には、その中のひとつに「写実表現」があります。今日の挿絵は(多分)アンジェリーナジョリィの写真見ながら、選挙速報見ながらぐだぐだと塗っていました。デッサンがおかしいのはそのためです(それと実力)。「写実」っていうにはちょっとヌルヌルですけど、いわゆるリアルっぽい塗りです。色々仕上げる前に力尽きました。


 この程度の表現でも、その描き方を知るまでは、「リアルっぽい絵ってどうやって描くのか?」がすごい謎でした。色の選び方、塗り方。どうしたら本物みたいに見えるのか?あの塗り方はどうしているのか?よく、上手な人に尋ねましたがあまり明確な答えをもらえたためしはありません。でも、私は今なら、明確に答えられます。文章でここに描くとニュアンスが伝わらないので、もし興味のあるヒトは私のアトリエに来てください。もちろん女性に限ります(なんだよそれ

 壁は、挑むから壁な訳で、誰かにとっては壁でも誰かにとっては何の障害にもならなかったりします。いま、目いっぱいぶつかってる壁は例によって「小説」です。実は、その昔ラバタを運営する前、私はガディウスというネットゲームのプレイヤーたちの交流サイトをやっていたことがあります。

 そこで、すごく仲良くなった人たちが集うようになって、そこのひとつのコンテンツとして私は、彼らをモチーフにした小説を書いたことがあります。結構長編です。これは、今より遥かに無知だっただろうに、小説をかいていく上で悩んだ記憶がほとんどありません。

 当時、仲間から「どうやってああいう話考えるの?」とか「どうやって書いてるの?」て聞かれたんですけど、本気で何も考えないで書いていたので、気の利いた答えは出来ませんでした。「え、適当に書いてるんだよ」って言ってました。

 いま、私の感じているような「小説の壁」は、当時の私には壁として認識していなかったのです。じゃあ、今は悩んだ分面白いものが書けるのかと言ったら、断言は出来ません。当時の方が面白いかもしれません。

 何故今は、当時のように描けないのか?その理由の一つに自分の「オゴリ」があるかもしれません。自分はもっと上手く書けるはずだ、勝手にそう思い込んでいて、こんなんじゃダメだ!って勝手に壁を高くしているのかもしれません。当時は、下手で当然、みんな許してちょ☆っておもって書いていたので、物語を面白くさせるコトだけが私の悩み事でした。

 今でも思い出すのは、ヒロインは主人公の男の子が好きなんですが、そのヒロインに思いを寄せるもう一人の男がいまして、彼が本当にいい人間なんです(ネトゲでいつも会ってる彼がモチーフですからね)。で、彼は呪われた剣を手にしてしまい、彼女に対して剣を振り下ろしてしまうシーンがあるんです。彼ならこの時、どうするかなって考えました。したら、そのキャラクターとしての彼は、彼女に振り下ろそうとした剣に自分の体を挟み込んで、自分の肉体を持って剣の暴走を止めたんです。

 ベタなシーンではありますが、ウケは良かったです。ご本人は「オレ死んじゃうんですか!?」って言ってました。この頃は、どうやったらみんながワクワクするだろう、ってそればっかり考えてて、先にこのシーンが浮かんでいた訳では無いんです。どうやったらハラハラするだろう、ほんとにそれしか考えていません。物語のまとまりなんか二の次三の次でしたもの。

 それが今はどうでしょう。「物語のテーマは?」「作者の訴えたいこと」「物語の構成」ばっかりが気になってしまっています。こんな得体の知れないもの、全部「壁」になります。最初から明確にテーマを持って、オモシロオカシク語り始められるなら、あたしゃとっくに文壇デビューしとります。その、テーマや構成を学ぶことが足かせになる、とは思いませんが、この壁を早く乗り越えないと!って焦ってしまいます。

 そう、洋食の初期の壁のひとつにベシャメル(ホワイト)ソースがありますが、出来ない時はあれほど苦労しても出来なかったのに、今じゃTRFのオーバーナイトセンセイションを踊りながらでも出来ます。うそです。踊りの方が出来ません。でも、ロシェルの鉄人坂井さんのベシャメルには絶対かないませんが、私の得意ソースのひとつではあるので、そこそこは美味しいドリアやパスタをご提供出来ると思います。

 はい、だんだんシリメツレツになってまいりました。とにかく壁は、正攻法で越えなきゃいけないのもあるかもしれませんが、わき道にそれてもいい壁もあるのかもしれませんし、ぶっちゃけ超えなきゃ超えないでいい壁もあるのかもです。

 てか、あれなんでしょうね、壁に挑んでる自分が好きなだけなのかもですよね。なんたるナルシー。なんたるロージア。ゆれてゆれていまこころは~



 ……って、


 あ、関係ないですけど、私この活動を始めたときから長めにしていた髪をばっさり短髪にしました。おたくっぽい活動するなら、それっぽいヘアーにするべきだとおもってずっと伸ばしていたのです。それに、伸ばしてたほうがすこし若く(幼く?)見えるんです。短髪にしたんで、見た目は一気に歳相応になってしまいましたが、周りの、私への反応が丁寧になりました。今まで本当にオタクと思われていたに違いありません。まあ、オタクなんですけど。 

よく女性は、髪形で意識を変えると言いますが、すこしキモチが解った気がしました。