毎朝5:00ぐらいでしょうか、可愛いスズメの声に加え、「ゲァーッ!ゲァーッ!」とまるでモンスターのごとく鳴く鳥に起こされます。皆様の早朝はいかがお過ごしでしょうか。この街にもあったんだ、野鳥保護区の彩の国さいたまよりお送りします、こないだの日曜日のコミティアレポートです。
コミティアとはコミケの中でも「創作」という部分のみ抜き取ったような、なんとも硬派っぽいイベントです。規模はコミケの10分のイチぐらいしかありません。会場も西1.2だけの1日のみです。季節ごとに4回あります。
今回は、私はサークルではなく、一般参加(本を買いに行くヒト)です。来場者の数はコミケの異常さとは程遠い、比較的スムースに歩けるような混雑具合なので 、買い手は「完全に熟読してから」本を買うことが出来ます。コミケのような「衝動買い」「表紙買い」要素がかなりなくなるので、サークルとしては、そら恐ろしい空間でもあるわけです。
その参加サークルは、私のようなスーパー素人から、連載を持つプロの方も居ます。「私、素人だから・・・」とかの言い訳はもとより、プロの方でも商業雑誌やメディアという額縁をはずした部分で、その作品の持つ「チカラ」そのものが問われる静かに熱い場所でもありまして、こういった場所があるということ自体がスゴイコトだと思います。
先程も触れましたが、本を「熟読してから」買うというのは、最初は私、すごくやりづらかったのです。なんか、サークルさんの前で黙って何分も、その人の描いた本を読んでつまらなかったら返す、っていうのがすごくいたたまれなく……。だから、手に取ったら買わないと、ぐらいの勢いでしたので、やっぱり表紙のきれいなものしか目が止まっていませんでした。
しかし作り手としては、もしつまらなかったらムリして買って欲しくないですもんね。だから最近は、きっちり読んで、イイトコと、ヨクナイトコ、しっかり見て、お金を出してもいい、と思ったら買うようにしています。でも、結果的に、コミケでは1冊しか買わなかったのにコミティアでは8冊買ってしまいました。
とにかくオリジナルを、たかが30P程度で終わらせることって簡単じゃないですよね。たとえば、学校が舞台、病院、そのほかみんなが知ってる場所が舞台なら、場所の設定を出しやすく、すんなり読み手のキモチがはいっていきやすしですけど、「創作ファンタジー」となると、ここら辺がすごく曖昧になります。
そこら辺はみんなやっぱり苦労してるみたいで、早く本題を描きたい!てのは解るんです。でも、舞台がまるでわからない、しかもその舞台に起因する事柄がオチになってオシマイになったりすると、読み手はポカーンですよね。「この国の魔法は、じつはすべて機械でした!」とかがオチでも、「・・・ああそうなんですか」ってことになってしまいます。
で、エロだと「ああんイッチャう~」があれば、ひとつの物語の終焉を暗示できますが、エロじゃないのの方が多いので、「作者の云いたい事」がどれだけ明確かも完成度に影響してきます。作者としては練ったオチのつもりでも「それで?」ってなっちゃうのがあったり。そして最近の傾向(?)としては、ひたすら破滅型は良く目にします。主人公が、救われないまま、「でも、俺はこれで良いんだ・・・バタ」みたいなのが多いような気がします。
・・・あれ、コミティア「リポート」じゃないじゃん・・・私の思う最近の創作同人、って、話しになってるやん。そうでなくって、私は出来れば、コミティアはエロなしで行きたいのですが、創作ファンタジーのエロなしのサークルさんて、「めっちゃ若い女の子だらけ」なんです……。若いったって、間違いなく中高生という若さです。あの中に入って売れと!?「普段はエロやってるんですよぉ~☆異種姦なんすけどね~」と話せと!?(T_T)
むーりー……むーりー。。。
でも、コミティアのエロって、悪く無いんですよね。前途のように、ヤッテ終りの話にしづらいので(もちろんやって終りの人もいるけど)「エロでしか語れないこと」ってものに、みんな向き合うことになるんです。ただ、ここを考え始めると、いわゆる興奮するエロさではなく、哲学的なエロさに行きがちなので、これがはたして自分のやりたいことか?と思うとこれも微妙です。
エロは絵が8割、という言葉を聞いたことがあります。これは本当かもしれません。でも、私が心に残っているエロビデオ(またかい)は、女優のカオや体の美しさではなく、もっと違ったものです。オハナシと、エロ絵と、うまーく、重なり合う部分があると思うんですよね、それでいて興奮する!みたいな。
次のコミティアは11月ですが、冬はコミケなので、コミティアは参加しません。もっと、自分の中で「コレをいいたい!」ってのがしっかり育って、言わなきゃいられない!って状態になってから出たいです。
やっぱりレポートじゃなく、自分のことばっかり喋っちゃってます。こーゆうタイプのオトコはヤですねぇ……。これじゃ何のために日誌書いたのやら……。
凉