夢原のぞみはこう言う。「あきらめなければ、夢は、いつか叶うよ――」。プリキュアの方と飲める日が来るとは。神様ありがとう、ありがとう、ありがとう。このご恩はより良き作品を作ることでお返しさせていただきます。
大丈夫、ちゃんとレポート書きます。その日、東京の有明には、20万人をいっぺんに蒸しあげることが出来る、巨大なスチームサウナがありました。40度越えの気温。80%の湿度。そして120%の熱狂。俺たちはそこにいた。今年のコミケは忘れない。伝説になるC84、焦熱紅蓮、らばた工房参加レポーツです。
参加された皆様、お疲れ様でした。
しかし、はたして、お疲れ様のヒトコトで済ませていいのだろうか。あの日のスタッフおよび参加者すべてに、敬意を表します。文字通り命をかけた3日間。多分、これが成立するのは世界中で日本だけだろうと思います。
そして、スペースまで来てくださった方。本をお買い上げいただいた皆様。ありがとうございました。無事にお帰りになることはできましたか?あの苛酷な環境で生き抜いた事実は、充分にあなたを成長させたはずです。
また、コミケで初めてラーバタスを知ってくださった方。このブログは製作者である高石が僕ってこんなんだよ~みんなきいて~って言うブログです。時々こうやって長文が乗りますが、だいたい普通のことをそれっぽく語ってるだけですので、暇で退屈で死にそうなときにでもご覧下さい。
さて、当日朝です。らばた工房はお誕生日席を頂くことが出来ました。やっぱし机が違うほう向いてるってのは、気が引き締まります。島のメンツは結構顔なじみも多く、いつものゴロちゃんも、チョココロネの天路さんもお近くでした。天路さんは島カドだったので大変そうでした。
今回は初めて、お手伝いさんをお願いしました。ああいう現場とはちょっと縁遠い方だったのですが、社会勉強とのことで、参加してくださいました。やはり、二人だと設営がすんごい楽。ゴミ捨て行ってもらったり、雑用的なことを全部やってくださったので、こちらは展示に集中できました。というか、設営時で既に汗だく。もう、この汗は帰りまで引かないんだと覚悟。
告知どおりに、新刊は2種です。そして冬のカエルさんと、謎のメカ少女本があります。これは告知を一切していなかった健全本です。現場ならではのおたのしみです。新刊のエルフの方はPOPLSさんから現場に直接届いていてココで始めてお目見えなのですが、ホント、表紙の印刷がすごいきれいになりました。高級感漂ってます。
カラー本の方の印刷は、今回初めてだったこともあり、紙質やコーティングにちょっと課題を残してしまいました。次回はもうすこし良くできると思います。
開場。例年だと、らばた工房が忙しくなるの11時からなんですが、今年は早かったです。巡回の優先順位を上げてくださってるのかなとも思いつつ、人気作家さんの近くだっただけだと思います。
開場後30分で既に、戦場。体感温度で3~4度くらい上がる。かばんやリュックが引っかかったり、ひきずられたりして結構激しいアタリはあるのですが、ケンカにならないのがすごい。
僕も一生懸命皆さんにご対応させていただいたつもりなのですが、後ろに人が並んでしまうとどうしても焦ってしまい、杓子定規な台詞になってしまうことをお許し下さい。
ほんと、いつも来てくださる方がまた来てくださるのは、とっても嬉しいんです。「ずっと買ってるよ」という方、そして「DLデビュー時から知ってる」、「本もやってたんだ」、「絵が好き」(おぉぅ……泣)などとおっしゃってくださる方。
また、「ザナドゥ好きだったでしょ?」と隠れたテーマを見つけてくださる方や、「前回のコミケで買ってドはまりしました!」、「通販で全種買いましたよ」などとおっしゃってくださる方など。実は結構、いちいちウルって来ています。
あと、思ったよりこのブログを読んでくださってる方が多く、驚いています。僕の自分語りを垂れ流しているだけなので、申し訳ないなと思いつつ……、あ、みなさん。このブログの名前は「らばたノート」です。「プリキュアブログ」ではありません。まぁ、おっしゃることは解りますが。
そんな一瞬のやり取りを楽しみながら、いつも思います。らばた工房は、皆さんのおかげでこうやって良い席を頂き、頒布できる種類も増えてきました。でも、その代わりにかつて、島中でみなさんとグダグダ喋っていた時間はどんどん無くなってしまいました。
水商売時代のクセみたいなもん(?)かもですが、みなさんが、あとヒトコト喋っていこうかなって思ってくださってる時、なんとなく解るんです。でも言葉を探してるうちに次の方が来ちゃう。僕もつい、目をそちらに向けてしまう。
僕は、コミケは、コミニュケーションの場でもあると思っています。作家同士、作家さんと買い手さん、買い手さん同士もそうなのかな。こんな場所、他にはないです。僕は、作品を売って生計をたてていますが、ただ作品をお金に変えるだけの場所ならば、DL販売の方がリスクは低いですし、なにより製本代がかかりません。
コミケには、そういったナマの感触みたいなものが実感できる唯一の場所で、僕にとって、とても大事な場所です。このまま、もっと、もっと売れるように……!の路線にはどうしても舵を切りきれないでもいます。でも、もっと良いモノをつくりたいです。良いものを作ればきちんとレスポンスがあるのがコミケのいい所でして……難しいトコです……。とにかく、すいてる時は、みなさんのほうにお時間が有れば、らばた工房の前でグダグダしていてくださって構いませんからね。
で、気がつくと、館内に雲が。ああ、これが伝説のロイヤルクロック。ちげ、コミケ雲。ツイッターとかで盛んに写真が上がってますので見られた人も多いかもしれません。人間の熱気が作る気象現象です。
ほとんど休む間もないまま、あっという間にC84は終わりました。いつもは4:00ギリギリまでやってるスペースも、今回は3:30辺りで閉めさせてもらいました。立っていられなくて。最後の方に来てくださった方、種類が少なくてすみません。閉会時帰りはもう、なんか、脱水症状なんだか疲れなんだか、よくわからない状況で、お手伝いの方といろいろ喋ったような気がしますが、よく覚えていませんでした。手伝ってくれてありがとう。
で。異種姦同盟の反省会。一杯目のビールってなんであんなに旨いんですかね。疲れとかで変なテンション。なんか横に座っていたゴロちゃんをずっとぺしぺし叩いていました。お酒の量をそんなに飲んだわけではないのですが、体が、これ以上飲んだらヤバイぞというサインを発信。記憶なくすか倒れるか。
さすがにご迷惑をかけるわけに行かず、ちょっと抑えて飲んでたのですが、そんなんで酔いが回ったのか、気がつくと何故か。そこに秋元こまち(癒しのプリキュア・キュアミント)がいました。
あれ、こまちちゃん、こんなとこでなにしてるの?あれ?あ、そう、僕たちと飲んでるの?え、まじすか……!?ちょいゴロちゃん!(ぺしぺし)何この状況!!(ぺしぺし)ちょいいいいい!まじでええええええ!!!?(ぺしぺし)うはぁあああああ(ぺしぺし)
よくわかんないでしょ。僕も解りません。その後帰宅して、翌日月曜、体中ダルくて、まったく動けなくて、ようやく食べ物のお買い物行けたのが火曜夕方です。
こうしてらばた工房の夏コミは終わりました。受かれば、次は冬です。ナマのコミケを体験し、思い、考え、新たな問いを投げかける。そしていつだってこの問いにぶち当たる「自分は何故異種姦を描いているのか」
もちろん好きだから、なんですけど、もっと掘り下げて行きたい。もっと、なんか、こう、たどり着きたい。だからいまは、そこに何があるのか確かめたいから、描く。
――俺たちの旅が、また、始まる(なんじゃそれ)