解らない世界

111027.jpg  陽射しは少し温かいのに空気は乾いていて冷たい、体育祭の朝のような関東平野ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。ライオネル・リッチー・飛鳥です(もう、いよいよ)。

 結局。マンガは今月じゅうに出せないことになりました。だってまだ今日の時点でペン入れ終わってないもん。なによ、予定立てたって全然出来ないじゃん。この3日BOSEめ。仕方ないのでじっくり、よい物に育てて生きたいと思います。でも、11月前半には出ますとも。

 そういえば、明日はコミケの当選発表です。落選発表ではなく、当選発表。俺がガッツする日。俺がこの2年間の落選陵辱を終える日!明日のふたご座は!「数字のミスが暗示されます。金銭に関する書類は慎重に扱いましょう」!オーマイガッ!ヤフー占いなんか信じるかぼけー!

 閑話休題。って書く人があまりスキじゃないんですなんか偉そくない? でも、お話は変わりまして。いつも行くスーパーに、リストラにでもあったのか、レジ打ちのバイトを始めたオジサマがいます。現在研修中です。見た目そんなダメ風にもみえず、部長クラスでも充分貫禄ある感じのオジサマです。

 教えてるのが、チャライ感たっぷりの若者。他のレジの女の子と遊びながら、オジサマに指導。もちろん営業中。この光景を見てるともう、なんか、哀しくて切なくて。自分を重ねてるのかもしれないし、子どものころにあった理想の大人像と葛藤してるのかもしれない。会社はなんで、もう少し配慮してあげないんだろうとか、余計なお世話まで。

 でも、人は「解らない」んです。自分に直接関係してこないことは。いまのニッポンも、官僚が庶民のことなど考えないじゃなくて、多分、本気で解らない、見えないと思います。ボンボン社長が、社員を解らなかったり。いじめてる人が相手のことを、解らなかったり。

 私も「解ってもらえない」環境に置かれて、腹立たしくなったりすることがあります。でもきっと、自分も、直接関係してこない多くのことを解ってあげてないはずです。飢えてる子のCM映像を見て、平気でごはんを食べていたりもします。「食べるもの無いのになんで子どもつくるんだろう」とか、頼まれても無い弁明まで考えたり。

 でも、全てが解ってしまうことが出来たら、多分毎日が辛くて辛くて、牛丼なんか牛のこと考えて食べられなくなってしまうでしょう。だから人は、「人を解らない」機能を身につけたのかしら。でもなんで、そしたら人は「解って欲しい」と切に思うのでしょうか。自己防衛のハズの機能が更なる苦しみを産むなんて。

 私たちは物質界に生きています(いきなりファンタジィ)。物質に固執して生きるとは、かように辛いものです。物質界の矛盾を解消する為に、ラーバタスは多層階層になっています。半物質界も存在します。ここがイヤだから違う階層に逃げる、という意味ではありません。痛みを伴い、物質界に生きる喜びを知る為です。

 宗教の勧誘ではありません。