例 大 祭

100314.jpg 神社とかでやるお祭りの、大きなヤツを「例大祭」というそうです。実は本日、例の聖地(まあ、有明ビックサイトですけど)でそんな同人誌即売会がありました。ご存知の方いらっしゃいますでしょうか。「東方~」という同人ゲームのジャンル「オンリー」のイベントです。この東方、私も名前だけは知ってましたけど、大人気らしいです。
 
 実は、現在私がお仕えしている財閥(←もう聞き流して)のお嬢様がそちらのほうお好きでして、私めは、随伴者として行ってまいりました次第でございます。
 
 お嬢様は、たいそう欲しいモノがおありのようで、「朝一で行って並ばなきゃ」と申されました(・・・言葉遣いが変な大奥ちっくだけど今日コレでいきましょ)。お嬢様のお望みとありまして、高石は朝も早くからそのイベントへ参加することとなったのでございます。
 
 
 
 

 
 高石にしてみれば、甘く見ていたこともあったのでしょう。たかだかオンリーイベント、コミケ三日目の死線をかいくぐって来た自分にとってはおそるるに足らぬであろうと。しかしながら、現場に到着した高石の目に映ったのは、おびただしい人の列。高石は驚かずにはおれませんでした。
 
 また高石にとって、同人誌イベントに「入場から並ぶ」経験は、はじめてのことなのでございました。道中の指示に従い、ビックサイトの裏の方まで延々と続く人垣の一部へと参加したのも、もちろんはじめての経験でございました。
 
 その後、二時間ほどでございましょうか。本日は、日柄のとてもよき日でございましたので、陽射しが当たる場所では心地よく過ごすことが出来ました。お嬢様も、高石に本日のラインナップを事細かに説明なさり、高石が退屈するいとまなどございませんでした。
 
 しかしその中で、高石はこの人垣が、真夏と真冬のコミケでも同じ状態で行われている事実を知ることとなったのです。こうして同人誌を買ってくださっている人もいるのだと思うと、作り手としては身の引き締まる思いでございます。その過酷な条件の中をくぐりぬけて戦う武士(もののふ)たちに、高石は敬愛の念を抱かざるを得ませんでした。
 
 ようやく入場することが出来、その後は見慣れた即売会の景色でございましたが、忘れてはならないのが「コレ全て東方」というまぎれもない事実でございます。ピークは過ぎたとは言え、このジャンルの底知れぬ強さにただ圧倒されていたのでございました。
 
 そして高石は、コミケと少し違う空気を感じておりました。まず、規模の割合におけるエロの少なさでございます。そして、多くの本にキャラクターに対する愛情を強く感じ取ることが出来ました。また、R-18のコミケ三日目と比べるのはいささか乱暴ではございますが、参加者はコミケよりも年齢層は低く感じたのでした。
 
 そして、もともと口数の少ないお嬢様なのですが、普段見せぬような笑顔でたくさんのサークルを回っておられました。それは高石にとって、コミケとはまた違った同人誌即売会の姿だったのでございます。
 

……あれ、シメかたわかんない……。

 いちおう、東方オンリーイベント「博麗神社例大祭」に参加しましたよと。そんなレポートでした。新作のほう例によって難産です。