初対面で

 初対面を印象良く接しようとするのって、案外テンプレがありますよね。まず褒めろとか、相手の身につけているものを観察しろとか、相手を気持ちよくさせようとするのは、初対面の印象をそこそこよくしたりします。
 
 でもたとえば、メールとかでは知り合っていて、めちゃめちゃ気に入ってる相手に初めて会うことが出来る日が来た時、そういうビジネスライクなテンプレによる姿勢は相手に失礼と思い、ノープランで行って見事に真っ白、何も言えなくなった経験が、私にはあります。しかも相手が想像を遥かにオーバーキルする程の可愛さだった場合、今までつちかった「テンプレ」など全く無意味です。
 
 その日以来、啓蒙本みたいな「ビジネスに必須の100語」とかいう本を見ると、ケッと鼻で笑うようになりました。薄っぺらい薄皮を飾ってデキる人間気取りだった自分が、どれだけハダカの王様だったことか。人として生きるために邪魔になる霧は取れましたが、その代償はあまりにも・・・。
 
 この季節になると今だに、やり直したいあの日を思い出します。(出来ても結果は同じだろうケドさ
 
 
 夏ですね。