係長(1)の夜泣きがマックスを迎えておりまして、眠れないので自分が別室に逃げると課長(4)が追いかけてきて泣きながら寝室に戻れと。係長を抱っこして別室に行けばいいんだけど抱っこしようとするとブチギレで暴れる始末。この地獄はいつ終わるんだ。
寝不足おじさんのたわごとは置いておきまして。この時期、ぶどうの花が開いたタイミングで「ジベレリン処理」という業務があります。実になっちゃう前の8~10日間ぐらいのリミットで、このジベレリン溶液に花を浸します。このジベレリンというものは、自然界に存在するホルモンの一種(らしい)で、ぶどうを種なしにして、実を肥大化させる効果があります。現実はファンタジー。
それで自分も、我が家のシャインマスカットに毎年やってたのですが、ずっと「種を作らせない」事にすごく疑問を感じていて。いつもどうなんだどうなんだと思ってたら、今年はまんまとそのタイミングを逃しました。もう、実の赤ちゃんがついてしまったので時は既にトゥーレイト。
自分はこのぶどうを狭き庭の端っこに植えた時に、近所のブドウ農家に直撃インタビューをして、色々教えて頂きました。今も時々、この先生にお話を伺いに行きます。そしてこのジベ処理についてもこの疑問をぶつけてみるのですが、毎回「安全だよー」と。
まぁそりゃ、向こうは商売ですから。種ありの小粒シャインマスカットなんか売れないので、仕方ないですけど。
果物にはビタミンやら何やら、いろんな栄養素があると思うんですけど、実際人間が解ってるのって、半分も無いと思うんですよね。で、その植物が「種」を作る時に、果物たちは本気出して、その未知の栄養もここぞとばかりに使うと思うんですよ。
それが無いって、良くないんじゃないかって。。。
まぁ、何のかんの言いつつ、今年はタイミングを逃したので、小粒種ありです。上手く収穫できればね。
で、ぶどうの話を愛する常連の皆様にしてもしょうがない訳で。いえまぁ、毎回大した話もしてないんですけど。この「種がある」って、食べにくいけど、種って「次につなげる存在」な訳です。例によって、自分の創作活動に結びつけてしまう訳です。
そりゃ、食べやすいモノを作りたいですよ。喜んでもらいたいから。小粒種ありシャイマスが売れないのとまったく同じで。大粒種無しが良く売れる。
でも、そんなの今どこでも売ってて、味もシャイマスなら、よっぽどじゃない限り不味くない。そう、素人がわざわざ作る必要もない。
作品は商品なのだから、楽しみやすいモノ、抜きやすいモノを作りたいし、自分が買うときもそういうのしか見てません。でも、自分が作る作品はそうじゃないって自覚してます(なんとかしろよ
作品の種ってなんだろう、食べにくいけど次につなげるもの、それがやっぱり世界設定だと思うんですよね。
ただ今新刊のネーム中ですが、やはりどうしても、その面倒な設定が顔を出してくる。大きなモンスターに乗られてよがる子をひたすら描けば良いのに。でも、如何にこれをうまく、めんどくさくないように、忍ばせるか。そう、説明しなくても良いんだよね……感じて頂ければ。
自分の未熟さはこの辺りで、どうしても「みてみてぼくのせってい!」になっちゃう。別に、気が付かない人は気が付かないままで良いぐらいのふわっと感でいいのに。
アタシの作品の種には、何が詰まってるのか。この種を作ろうとするときに、アタシから作品に何が注がれるのか。科学では解明できない何かを、皆さんの中に、しれっと植え付けたいと思う所存です。
その未知の成分が、皆様のかけがえのない栄養になりますように!
パンパン!(神頼みって