さて今週も、らばた本社の横暴社員たちのお話からです。
金曜日は運動会の予備日とやらで長女が在宅。同日、0歳児発熱で超絶不機嫌につき、日中常にどこかへ連れていけと不機嫌ギャン泣きが響き渡る本社をワンオペ対応です。
土曜は次女の病院と、とにかく食べるものを買うために外出、公園行きたいどこ行きたいとの要求をショッピングモールでさばきつつ。
日曜は仕方なく、先日行った動物園アゲイン。広いよ広すぎるよ。疲労の限界突破。
月曜は死にかけのおじさんを見かねた妻様が、長女を美容院へ連れ出してくれたので、熱から回復しつつある無限体力次女とハイハイパラダイスをして過ごすという過酷な業務を。
そしてようやくたどり着いた平日、アタシが発熱、喉痛いです。うん、こうなるかなって思ってた。おじいちゃん体弱いからね。
さて、いよいよ今週末がコミケの当落ですが、当たっていても外れていても、本は出します。年末に家にいて掃除をするか、ビックサイトにいるかの違いで、創作スケジュールにはあまり関係ありませんウソだーーー!締め切り無きゃ描かないくせに!!!!
とにかく今現在は体がダル重で頭にモヤがかかっているんですが、今回のお話はエロに振り切ろうと思っています。らばたに訪れた女の子がどのように、らばたにハマっていくか、みたいなのが描けたら面白いなって思っています。
らばたはちょっと特殊な異世界(他の異世界あまり知らないんだけど)で、我々の現世界で使っているモノが結構存在しています。それは、こちらの人たちが持っていくというか、使い慣れているものなので、向こうでも使えるというような理由です。よくわかんない?そうですね僕も解らないです。でも、そういうものと思っていただければ。
たとえば、あなたが今、会社員をしているとしますね。あなたは、その会社に入るためには、インターンやったり、何社も面接受けたり、エントリーシートにウソばっかり書いたり(おい)して、たくさん苦労されましたよね。
でも、「今は」それをしていないですよね。だって、今は普通に会社員ですからね。就活学生じゃないですからね。
でも、その就活学生だった頃を証明するモノって、記憶だけですよね。モノはすべて捏造できるとします。とすると、あなたが実は魔法道具の製造販売をしていた記憶を、あなたの脳に直接何らかで思いっきり刷り込んで、過去もそれっぽく刷り込んで、身の回りにそういったモノを捏造して、そういう世界にほおりこんだら、あなたは自分は会社員だ!と言えますでしょうか?
あなたは、目の前にあった古びた樫の机の日記帳を開くと、数日前からの注文がぎっしり。なぜかその作り方も解るし、調達場所も知っている。注文者の顔も思い浮かぶ。
連休明けに出社するのが少しでも嫌だと思っていたのなら、あなたの無意識は、この注文をこなすことを選ぶと思うんですよ。そして、そのうち、会社とかいう妄想を時々思い出し……
いつの間にか忘れていく。
らばたの世界はストレスが無く(もないけど)、楽しいことがひたすら続きます。まるでマズロー先生の言うとおりに、1. 生理的欲求(性欲) 2. 安全の欲求(性欲) 3. 社会的欲求(性欲) 4. 承認欲求(性欲) 5. 自己実現の欲求(性欲)と、五段階に欲求が叶っていく訳です。
でも、哀しいかな、あなたの魂は社畜に最適化されていて、すべてが叶うこの世界に長くとどまることを望みません。
挫折とストレスを求めて、もとの世界に帰るでしょう。8回目のスヌーズでようやく起きて、身支度を整え始めます。飲みかけのジンジャーエール(炭酸抜け気味)をがぶっと飲んで、現代社会のモンスター達のもとへ。
異世界の妄想記憶が消えるまでに、15秒程度しかからないし、記憶の奈落はとても深く。目の前のスマホゾンビたちに剣を抜くこともありません。
電線の飛び交う醜い空を、なんの不思議もなく受け入れ、鳥に憧れさえ抱きません。
ただ、忘れないで。
この世界はまだ、ここにあることを。
いつでもあなたの訪問を待っていることを。
さっき熱計ったら37.8でちょっと辛いです。鼻水もつらいです。
横暴社員たちが戻る前に少し寝ます。