「脳内のアイディアを100%おろせない」

ごきげんいかがですか。高石です。今日はお家にガス栓を増設する工事の作戦会議ですた。これだけ電気代が上がると(去年の1.5倍ですよ奥さん)、効率の悪い電気暖房は、ダメです。来季に向けて、いま、高石動きますシャキン

最近、高石はすごく悩んでいます。いつもなんですけど。えろい妄想は常に頭の中に流れています。これ全部作品にしたら、月10本は楽勝でアイディアがありますし、どれもかなりスマッシュなヤツです(なにそれ)。

そこで今回はドキュメンタリィ形式(なにそれ)でお送りします。

◆問題は何か?

今日の思考ライティング(←今付けた←ちょっと気に入ってる)のテーマは、「頭の中にある妄想を、どうやって作品化するか」です。

今迄何回も作品やってきてるじゃん、というツッコミはごもっともなのですが、頭の中が100だとしたら、作品として表現できてるのは50~60ぐらいなんです。残りの約半分を、みなさまが想像してくださって、らばたの世界は成り立っています。

それをですね、100とは言わないまでも、80以上にはしたいんです。

問題のテーマは「頭の中にある妄想を、あますことなく作品に落とし込みたい」

ガイドは結構前に買った「マッキンゼーのフレームワーク」を使います。

1:問題の構造を把握する。

まずは「事象と要因の分割」とやらをします。

・事象:「アイディアが100%漫画にならない」
・要因:「アイディアを100%漫画に落とし込む方法が解らない」

ということは、この要因「落とし込む方法」を解決すればいい訳です。ネ。

2:ロジックツリー

こんなことやってますが、高石は初めてマンガを描く訳ではないです。

ホント何やってんだか。

じゃあ今迄どうやっていたかっていうと、まじで立ち上げ方は毎回、バラバラなんです。絵コンテ描く時も、いきなりネームの時も、文章化する時も。決まった形が無い。

これは「必殺技に慣れない」という事で、技の精度が上がらない理由ではないかと思っています。「妄想→作品」へ変換する必殺技を手に入れて、それを磨いていきたいというのが今回の思考ライティングです。

そこでロジックツリー。

かつては意識高い系の人が好んだアレです。今は結構一般的かもしれませんが。

これ、いつもの脳内の、自分の悩みです。「文章、コンテ、ネーム以外にアイディアを頭の外に落とす方法があるのか?」って所で、各方面のシャッターがドドドドって閉まります。

うーん、これ、みんな普通に出来て(と思う)るのに、なんで俺は出来ないんだろう。。。

……ん?……まてよ?

「アイディア」って具体的になんだ?

3:「アイディアってなんだ?」マッキンゼー離脱

自分は「アイディア」を作品に出来ない。漫画だけできない。

ほかはどうだろう?

・「お魚の煮物にゆで卵入れたらどうかな?」というアイディア。

→出来る。味付き卵になって恐らく美味しい。

・「ここに棚があったら便利じゃね?」

→作れる。何なら図面無しで作れる。

まんがは?じゃあ、触手のアイディア。

・「触手がうねうね……」

→うねうね描けばいいのかな……?

ほら。うねうねしてる映像は頭にある。

女の子が両手をしばられて、胸を突き出しながら喜んでる。
でもこれは、漫画じゃない。イラストだ。

それに、これは、いくらでも他のサークルさんが書いてる。別に、ウチがやる必要はない。じゃあなんで、自分はそれが描きたいんだ?他の上手なサークルさんのイラストを見て喜べばいいじゃないか。

いや、違うぞ、違うのよ。

自分のストライクのイラストって、案外無いのよ。

4:じゃあ、自分のと他の人のと、どう違うの?

え……違うのよ……だって、違うもん……で、どこが?

どこが違うの?

そうか、そうなんだ、自分はその自分の頭の中にある映像について、踏みこんでないんだ。

よし、踏み込む。

「触手が、合体して、強くなる」

ほう、ほうほう。良いじゃん。もっと踏み込む。ありそうだけど。ウチっぽい。

「合体した触手は、太くなるから、ギモヂィイ」

とすると……最初は触手は弱い訳だ。剣士に切られちゃうのかな?

いや、違うな、ウチの触手は誰かを守ろうとして……

あっれ????ちゃんと文章化出来るじゃん。

あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛わかった。そうか。

そいうことか……!!!

5:ブレイクスルー

何故いままで「アイディア」が100%作品にならなかったのか?
まず一つに、アイディアに踏み込んでなかった。

そしてもう一つ。アイディアを勘違いしていた。

自分は、らばた世界のエロ創生担当であると同時に、世界創造担当でもある。エロいアイディアと同時並行で、エロと同じくらい、いや、下手したらそれ以上に「この世界について」のアイディアがある。

「ソーピカル公国は元々獣人支配より独立していた」というアイディアを作品にしようとしたら「触手うねうね」がなかなか入ってこない。入ってきても、二番手になってしまう。

すげえ単純な事が見えなくて、悩んでたのね。。。

なーにがマッキンゼーじゃ。もっと全然手前の話ぢゃん。

アイディアとは、自分がもっとも興奮するモノそのもので、その周りの設定だけ埋めても、お話にはならない。周りの設定ではなく、もっとも興奮するモノに、しっかり踏み込んで描けばいい。

それで自然と、設定は滲(にじ)んでくる。そういうものでしょう。ね。

立ち上げ方は、文章でも絵でもなんだっていいよ。問題は、そのコアの部分を描こうとしてなかったってことだから、そりゃかけるわけないのよ。まったく。

ただ、「自分に何ができないのか」に向き合ったのはマッキンゼーのおかげ……いや、この手のフレームワークは中学の道徳でもやるレベルだ。ぎえ。

【結論】

己の描くものを見失うな。
らばたの世界を作れるのは良い。解った。

でも、漫画で描くのはそこじゃない。

おごるな。ハイファンタジー的な事をやろうとする前に、最低限の事さえできないんじゃ、話にならない。

「描くものを勘違いしているのだよ君はネ。ついでに自分の力量も勘違いしてる。できる事をやりなさい。」

答えはシンプルでした。なさけなや。

前へ進め。

地味に、でも確実に。