語彙は物語にあり

あと13Pです。最終コーナーが見えて参りました。月内勝負ですけど、GWには絶対間に合わせたいです。でるでしょ緊急事態。ね。

最近は「伝える事」について、よく考えます。これまでは、楽しませる事だったり、興味を持ってもらう事を重視していたのですが、今回右往左往しながら描いてて、このあたりの矛盾というか、自分のすべきことが見えてきました。

自分の描きたい事

↑小見出しつけちゃった。ワードプレス便利。で、らばた漫画は、モンスターと女の子を描きたい訳で、とりわけ、モンスターのエロ生態について、自分はすごく描きたいです。

で、この部分なんですけど、興味を持ってもらうためには「よりエロく」描かねば!となります。これは「自分がエロいと思うモノ」を描く事になります。

でも、巨大なモンスターと女の子が、森の中でヤってるのを自分はリアルで見たことが無いので、やはり、女の子が人間にヤられてる描写=エロい描写として頭に浮かんでると思います。

ここで、だんだんズレて行きます。女の子のエロい描写を描こうとすると、それはエロくはなると思うのですが、モンスターの生態がすこし伝えにくくなります。だって、ちむこ出し入れしてるだけだったら、それはモンスターの必要が無いもの。

今回は、ネームを4回ぐらい、イチから描きなおしてますが、そのうち最初の2回は「モンスターの生態」を喜んで描いてて、誌面が全くエロくならなくて描き直しています。

生態の面白さと、誌面のエロさ。この二つの狭間で桶狭間なんです。

この二つは両立しないのか?

否です。いな。稲。コメ。

自分が、「伝える方法を持っていない」だけなんです。もっと語彙を駆使して、もっと効率よく、必要な言葉で届ける事は出来るはず。

なんで自分に語彙が無いか。物語を読んでいないからだと思います。ウチの本棚にあるのは実用書ばっかり。実用書には、そんなに深い描写は無い。「AがBである」「CはAではない」の連続。「Aがどうかな、いや本心はそうじゃないんだけどBのフリをする」的な描写は、実用書にはないのです。

自分が必要な語彙は、それなのに。

昔はファンタジーの物語ばっかり読んでたのに。大人になるって。ね。

そうか。大人になること=つまらないことを覚えなければならない、……いや、実用書がつまらない訳ではないんですよ。興味を持ったから買ったのです。「自分に必要だから」。

「必要なもの」

その頃の自分に必要なもの、それは、「知識」でした。でも、知識=知っている事の量、とするなら、それはWEBという魔法が存在する今、その自分を通した知識のブレンド、複合体を「伝える」事こそが、今の自分に必要なもの。

描き直したネームの最初は、実用書になっていたのね。

「実用」、使えるならそりゃ良いんですけど、そういう本を買うかたはよくお分かりのように、実は多くの実用書は「そんなに使えない」じゃないですか。それっぽいことが書かれてますけど、頭でわかるだけで実行しない。

だったらもっと物語のほうが良い。

モンスターの生態を突き詰めていくと→エロい描写になってしまう。
彼女たちには、モンスターには、物語がある。

これだ。伝える事は、これだ。
あとは、伝え方だ。それをもっと、手に入れれ。