「とあるおじさんの創作エロファンタジィ」

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鉛筆にコピックです。良いです、心が洗われます。爆乳は良い……でなくて。高石の日常というか、現在の制作状況を第3者視点で書いてみたらどうだろうという試みです。主人公は高石。ぱっと見、竹内涼真似のイケメン完全にウソです。日々迷い続ける、優柔不断オジサンの制作日記です。行ってみましょう!!( ゚∀゚)ノ
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1:「脳内会議」
描く時間が、無いわけでは無いのだ。AM9:00、朝の自主トレーニングから、妻のお弁当をつくり、朝食をとったあと、高石は、今日もPCに向かっていた。描きたい物語は、彼の中にあった。しかし、筆がノらない。キーボードなので、筆では無いのだが。なんせ、ノらない。
集中力がないのだ。今日は、朝から、副業の発送をいくつかこなして、制作工場の方へ生産の発注を行う。お昼には整体院の予約があるのだが、それまで午前中に荷物が届く予定である。整体院に行ったその足で、税務署へいき、納税証明書を取ってくる必要がある。その際、たまった牛乳パックをスーパーのリサイクルボックスへ投入し、最近摂取していなかった青物野菜を手に入れる必要がある。そういえば、道中の100均で買い物をしなくてはいけなかったな……と、それらの工程が荷物の届く時間で一気にずれ込むし、おそらくずれ込むだろうという予想が濃厚である。
集中できない理由は、決定的に「不安」である。コレのおかげで、集中力は思いっきり下がる。予定が立たない。そうだ、荷物が再配達になると、次はいつにしていすればよいのか、まてよ、明日はまた、送られた荷物の検品、整理をしなくては……などといった具合で、高石の日常には、イレギュラーな業務が片っ端から入ってくるのだ。
しかし。高石のこの日常は、何も今始まったことではない。彼は、このさばき方を熟知している。集中できない時は、集中する際に使う脳を使わせなければ良い。彼は、鉛筆を手に取った。久しぶりに、アナログイラストに着手する。キャラのイメージを固めるのにも役立つし、なんといっても、物語を描く脳とは別の部分が動く。
イラストを描いていると、そのまた別の脳の部分が、横から口を出す。「Flash作品は、スマホで見れないよ?今、売り上げ逆転してるでしょ?ほとんどスマホ購入でしょ?」
また別の脳が答える。「解っている。でも、やりたいんだ。」そして会議になる。
「何のために?」
「区切りだよ。FLASH作品は今後すべて、過去のモノになってしまうんだ。ウチはFlashに支えられてきた恩がある」
「なんだよそれ。誰に向いて作品作ってるんだよw というか、新しくFLASH作ったら、過去のFLASH作品を買おうとする人だっているだろ?」
「いるかもな」
「FLASHサポート終わるんだろ?」
「そうだ」
「意味なくね?意味ないどころか、てか、買う方にとってはもはやトラップじゃね?」
「……トラップって酷いな」
不思議な事に、会議中の方が、絵は進むのだ。まったく別の部署の制作のように、心地よく絵が出来上がっていく。そして、爆乳の王妃は完成した。
「……トラップ、になっちゃうのか……?」
高石は、王妃の胸の谷間に顔をうずめたいと思いながら、時計を見た。ああ、生産工場開いたな。発注かけなくては。
何枚もの壁を破って、新作のコアを掴むのは、とてもパワーのいる仕事だ。
でも、この抵抗が、創作同人としての生きている証なのだ。
つづく
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なんじゃそれ。
つづくかしら。