通販復活しました!それと、エアコミケについて。

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関東では、連日深夜に緊急警報が鳴っています。それほどでっかい揺れではないのですが、コンスタントに続いておりまして、コロナと相まって、街中にも、なかなかに不穏な空気が流れています。備えは万全ですか?……と言われても、家人が遭遇した阪神大震災では、ライフラインが1か月停止だったので、その備えをしろというのもかなり難しい話です。備えと買い占めの違いを教えて下さい。
さて、引っ越しの際に各段ボールにバラけてしまった既刊同人誌をようやく整理できまして、販売復活となりました。BOOTHさんです。
残り数冊の本は、業者さんにも頼みづらいですし、コミケの机に並べるのが難しいので、こういった通販可能な場があるのは助かります。結構古いのもあります。
そうそう、コミケと言えば。昨日(今日かな?)エアコミケというモノがツイッター上で開催されておりました。最初こそ、なんか協力できればと思っていたのですが、準備会さんの発言は日に日にズレて行ったと感じ、自分は特に、合わせて動きはしませんでした。その事ちょっと書き記します。
合言葉は「がんばろう同人」でした。震災などの災害復興を思い出しますね。生活が立ち行かなくなる状況において、お互いに声を掛け合ってがんばろう、というモノです。
まず、「同人誌が作れない状況ではない」です。紙とペンがあって、クリスタがあって、ネットがあって。何も、サークルは、被災状態ではないです。
でも、いつもお世話になってるコミケが開催できない、というのは応援したいってなるじゃないですか。だから、そんなケツ叩かれなくても、カタログ買ったり、使わないリストバンドで応援というのは全然想定内なんですよ。
決定的に困るのは、印刷製本屋さんです。次に、委託書店さん。ただ、こちらも、自分は本を出すつもりでしたし、書店さんにもお願いするつもりでした。要するに、サークル側は平常運転なんです。
つまり、頑張るのは、印刷屋さん、書店さん、関連業者さん。こちらはそれを応援する立場。
何が嫌かって。「がんばろう」ってのは、今一番やっちゃいけない、問題のすり替えだと思うんです。やってること自体は、関連企業にお金を落とすという事で良いと思うんですけど、やり方が、ほぼ騙しに近い。「今頑張らないと、お前らも死ぬよ?」って脅迫が、この言葉には暗にあるわけですよ。この匂いに感づいたサークルさんも、多いんじゃないかな。
で。死ぬってどういうことか。「金が手に入らなくなる」ってことです。同人誌でカネが手に入らなくて困るサークルさん、どれだけいます? むしろいつも赤字なんだから、本作らなければカネ残るでしょ。死なないでしょ。
「同人誌を描いてはいけない」って言われて、楽しみを奪われて死ぬサークルはいっぱいいると思いますが、「同人誌が売れなくて死ぬ」のは、事実上商業の、ごくごくごく一部のサークルだけです。
もう一度整理します。同人誌は作れなくなってないです。最悪、製本できなくてもネットで発表できます。見る人もそれで見れます。どうしても手元に残したいなら、コピー本も可能です。
困るのは、コミケでカネを得ている人たちです。これってコミケは金儲けの場所ですよ、ってことでしょ?実際そうだと思いますけど。でも、それを「がんばろう」という形で、頑張らなくても良い人達を巻き込んでくるのは「騙し」だと思います。
正しくは「がんばります」「応援お願いします」じゃないですかね。ニュアンス?いや、全然違いますよ。「消費者を尊敬していない」んです。「こいつらバカだからこのくらいしないと解らない」。クソメディアと同じですね。汚い言葉を使ってしまいました。
てか、同人は、自分が好きで、描きたくて描いてるものです。印刷所の為でも、コミケ運営の為でもないです。結果的にそうなってるだけで。
これまではこの手の、雰囲気で押し切ったり、謎のスローガンでごまかしたりが出来たかもしれませんが、今後はコレやる団体は、信用を失うと思います。
昔からのコミケのスピリットを持ってるスタッフなんかは特に、今回はもやっとしたんじゃないかなぁ。会場に行けないんだから、もうちょっとスタッフ側からの応援があっても良かったと思うんですけど。自分はほとんど見なかった。買い手、売り手、運営、の運命共同体を推すのなら、助けてくれでいいじゃないか。「運営が立ち行かなくなって困る」って、普通に書けばいい。世話になってるのだから、絶対に手を貸す。
はい。長くなりましたので、終わります。今まで「お金が手に入るから、納得してなくても目を瞑る」がビジネスパートナーとしての当たり前でしたけど、今後は「安くてもオマエは卑怯だから、利用しない」になっていくと思います。
要らない事をしなくなるので、カネと時間が余ります。多少高くても、誠実に頑張っている人、企業を、自分は応援したいですし、自分はそうありたいと思っております。
誠実こそ、最大の商品なんです。
(あれ超カッコイイ