LOOK ME

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今日のお悩み相談は、さいたまシティにお住まいの高石さんです。原稿をやってると、下書きが終わったあたりで段々「作業」になっていってしまうのがつらいです。本来一番楽しいはずのペンイレが、「今週じゅうにどこまでやらなきゃ」的なものに変わっていってしまいます。どうすればいいですか知るか
一枚の絵を、こうしてやる、こうしてやるってエロくしてると、本当にエロい絵が出来上がるし、その絵にはチカラがあるように感じます。実際、楽しいです。でも、それをどうして、マンガで出来ないんだろう?
そんなお悩みから、原稿は毎回やり方を変えてみてるんです。シロートなりに量書いてるつもりなんですけど、未だにしっくりきていない気がするからです。でもそうやって、作っては壊し、作っては壊しをしてるので、技法として、上に積み上げられたものが自分にはない気もします。
んで、今回の新刊でやってみてることは、「必要なポーズを自分で作る」ということをかなり細部までしてみています。アタマで考えないで、実際に、です。今回の本は貝の中という特殊な環境なので、お手本写真などを探す事は難しく。自分ポーズをはじめ、デッサン人形も駆使してやってます。人形、既に1号機は関節がガバガバになってしまいちょっと可哀相です。
で。下書きはもうかなり終わってますが、今回のデッサン人形バージョンはなんか、エロくと言うより、モノノカタチとしての正解を追い求めてしまってるようで、ペンイレの時に結局かなり直すことになってます。やはり、エロい人間のするエロいポーズってすごいんだなって思いました。
つまり、自分はこう考えているようです。エロマンガは、普通の健全マンガより、腰のそり具合とか、アゴの上げ具合って、線のイチのほんの少しの違いは重要性が高いのでわないかと。(そりゃあ健全マンガでも重要なのでしょうが)健全マンガはその「絵」が、物語を伝える「方法」であることが多い気がして。でもエロだと「絵」が「目的」な部分も多くって。
って、おっと、いま、ここまで書いて、なるほど、ちょっと見えました。自分はそうやって「絵を目的」と考えてるから、どっちつかずになるのかな。エロイオハナシ、を主題にすれば、もうちょっと違ってくるのかな。
そうだよね。単純な絵でもエロいのあるもんね……!?あれ?ここかな?目的からズレて走ってるから、辛くなるのかな?あれ、ここかも。今日はもうちょっと考えてみよう
自分が楽しい事、夢中になる事は、「おねえさんとエロいモンスが絡んでる絵を描く」こと。コレは大好き。そして「その状況やどうしてそうなったのかを妄想する事」……あ、そうね、正しいデッサンをとる事ってあんまり好きではないんだなアタシは。
……
ってココまで、昨日の日中に書いて。夜は試行錯誤を繰り返し(原稿中なのにね)つつ、何でそんなに正しいデッサンにこだわりたいんだろうと考えていました。
多分、絵に自信がないからなんです。だから、デッサンは正しいみたいな拠り所を欲しくなる。
ううん、自信がないってのは、いつものオレちゃん下手だからーではなく、描きあがった時に自分が満足していない。満足するまで書けばいいじゃん、って思うでしょ。デジ上だと、なんか実感がないの。自分が「描けた!」って言うのがないまま、今まで来てるの。
要するに「見れていない」。自分で描いた絵の「ココ、良いなぁ」が、感じにくくなってまして。昔はあったのよ。自分の絵見るの大好きで。なんか、なんなんだろ、さらっと流しちゃうかんじ。。。。
うん、コレはツールの問題じゃないぞ。きちんと「見る」事だ。見なくなったのは、流れ来る他の「上手い絵」と比較して、自分がヘボいことが突きつけられるからなのかな。逃げてるのかな。
自分の絵を「見る」。そして感じる。何かのカテゴライズに入れてホッとしない。
見る。引き続き頑張ります。