見たことも無いもの

170314_bgss.jpg

くじらのダンスとかありんこの涙とかのお話です。毎年、確定申告の書類が終って、コミ1の原稿を始めるまでの2~3月は、お絵かき修行になったりしまして。ことしは10年ぶりぐらいの油彩やってます。このあとはもうずっとコミケだのなんだので、まとまった時間がとれないのです。

何で油彩を?というのは、もちろんお絵かき修行の一環ですガ。あのですね、デジの、液タブに、クリペに、描かされてる感?が嫌なのです。すごい過保護に、手トリ足トリされてる感じで。油は、全くそっけない他人みたいだったり、友達みたいだったり。そんな距離感が好きなんです。

どうでしょ、油彩で人物って言うと、連想するのは、昔の巨匠とかですかね、フェルメール先生とか。例えばあんな感じで、プリキュアを描く(やっぱりか)と、眼が大きくて、首が細くて、ちょっとリトルグレイ的にキモチ悪くなるんです。

かといって、実際の人間に寄せると、もう、プリキュアじゃなくなる。普通の、プリキュアに似てる人。きぐるみによせれば、きぐるみになる。かといって、ヘタクソのCGエセ厚塗りは嫌いだし、上手い人の厚塗り的表現は真似できない。どーするか?なやみんぐです。

あれ?くじらのダンスは?このあとですよ。その、「見てみたい、みたことのないもの」ってほんとうは、ある程度想像できるものなんですよね。本当にみた事が無い、想像のキャパをこえちゃうと、理解できないというか、見たい、欲しい、まで繋がらない。

自分は、エンターテイメントのハシッコでやってると思ってるので「欲しがって」もらえないと困るんです。ある程度、想像の範囲内で、あたしのフィルターが入った、みた事がないもの。ちょっとアニメ絵的な表現もありつつ、油彩ならではのインパスト感というか、そんな表現を、いま、なんとなく、手が届きそうなんですけど、後、ひとおしが。

あ、そうだ、コミ1原稿とかいって、申し込み忘れちゃてるんです(T_T) コミケ終ってすぐだったみたいで、ホッとしてる間に申込期間終りました。なので、もうちょっと、もうちょっとだけ、この修行の時間を……!