まやかされるのがキライなポエマー

130315 のコピー

風が強くて、窓から見える梅はもうみんな散ってしまいました。窓ガラスで区切られた安全なこちら側から、安ブシンのアパートをゆるがす春の嵐をボケーっとみながら、こんなことを考えていましたという、今日は社会派気取った素人の書きトメです。

たとえば握手権付CD。「握手権つけて売るのは卑怯!握手権なしで勝負しろ!」というのは、「握手権があるから売れている」というベースの上のぎろんであつて。
実はそもそもそんなに「売れてなくて」、どこかにカネを渡して「売れたことに」しているということに目を向けさせない為に、誰かがまやかしているのだとしたら。

たとえば原発エネルギー。「廃止って言ってるヤツは代替案だせ!代替案なしで騒ぐな!」というのは、「代替案なしではエネルギーが足りない」というベースの上のぎろんであつて。
これがもし「実は既にそもそも足りてる」という点をボカす為に、誰かがまやかしているのだとしたら。

たとえば僕が、それらの確固たる証拠をつかんだとして。「みんなー!今、言われていることはまやかしだよ~!目を覚ましなよ~!」と高らかに叫ぶのか?

そしてたとえば賛同してくれるひとが現れて、「なんだって!俺達国民は騙されていたのか!そんなの許せん!」ってなったとしても、彼らの代表はきっとこう言う。
「よし、君が証拠を暴いたんだ、君が先頭に立って戦ってくれ!」
そして僕が、それは嫌だ、めんどくさい、っていったら今度は僕が蜂の巣にされる。

なんでこうなるんだろう、ほんとのことを言っただけなのに。で、考えた。たぶん、本来人間は、こういう資質を持っているんだろうな、という仮案をたてた。何かに怒っていたい、何かを攻撃して優位性を確保したい、的な?

たとえば「俺達は人間だ!平等に扱われるべきだ!」というのは、「この国はみんな平等である」というベース上のぎろんであって。
これがもし、そもそも平等なんか存在しなくて意見が通るのは金と権力があるヤツ、という点から目をそらしておくために誰かがまやかしているのだとしたら……

なんだ、まやかし必要じゃんか。小難しい真実より、明快な作り話。ぼくたちはこんな世界に住んでいる。

だから、熱いまっすぐな少女達の物語に、夢中になるのだ。転んでも立ち上がり、つむがれる伝説(何の話だ