Re:お話って何を書くのさ?

100417.jpg 申し上げておりませんでしたが、私は勝ち組です。なぜならコタツをしまっていないからです。ちっちぇえ勝ち組だなーこれ。関東平野は昨夜雪に見舞われました。4月の雪なんて小説のタイトルにでもなりそうな今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。グーテンターク、トムセン陽子です(どなた

 去年アタリから、挿絵がこの手の顔ばかりになっています。これは、どうやら私は女性の顔にそれほど興味がないらしく、体をかいているほうが楽しかったのです(これは、女性を可愛い対象というより、体だけが目当てで見ていたと言えるかもしれませんっておい)。なので、キャラの顔もないがしろにしがちだったので、このままではいけないと挿絵は、顔ばかり描くようにしていました。したらこんどは体が不得意になるという何年越しのループだエネゴリ君という状態になりつつあります(だからどなた

 さて、今日の話題は、雪が解けとともに見つけた私の製作におけるひとつの真実。そしてその新作情報についてでございます。






 雪は解けて、川になって流れてゆきます。筑紫哲也の子は……と、小ボケも微妙なので本題に。気持ちの整理が一つ、つきました。

 私はお話が好きです。おおよそ知能のある存在は、物語を食べて生きているものだと思っています。私の稚拙なお話を読んでくださる方はおきづきかもしれませんが、私のDL作品に関してはそれが良い面にも悪い面にも出てしまっているのだと思います。
お話とは、大雑把に言えば「~かどうか」までの不安から、何らかの決着、安定へと進む工程なわけで(大雑把杉)、たとえば「村長さんの娘がさらわれた!」というお話では「娘さんを無事に助けられるかどうか」がお話になるわけです。

 私は今まで、これにエロをからめて描いて来たのですが、この手法はかつての日活ポルノと同じような手法だと思います。時としてエロがなくても、それが恋愛や、情けなど、他のものでも成立してしまう物語であったりします。これではエロがとってつけたものになりやすく、早送りされても文句言えないと思います。
なので私は、異種間のナニカというものをテーマにすえて書いてきました。これはひょっとしたら「早送りしたら意味わかんない」ものを書くことで、読者さんに読むことを「強制」したのかもしれません。「強制」というのはしたくないことをさせることなので、そのテーマがスキという方には強制ではないのですが、ナニカを理解しなければ次へ進めない物語というのもは、チムコ握り締めて待っている状態の場合では邪魔でしかありません。

 と、どうやら私の中には、異種の愛とおなじくらい、「お話」への愛みたいなものが膨らんでしまっているようなんです。「お話として」カタチづくることばかりしたくなってしまうのです。お話としてカタチづくるということは、この場合、前途の「~かどうか」の不安状態がさらにガタガタになるということかもです。

 とすると、「娘さんがさらわれてもうかなりやばいけど、主人公なら出来そうな気がして、引けないし行くしかないし」というさらに強い吸引力をヤドした舞台にしたくなり、すると、ちゃんと読んでくださる方ほど、最終的に「どうやって着地するのか」というところに焦点が行ってしまいます。すると今度はエロが邪魔になってしまったり。だからお話の焦点は「ヒロインが堕ちるかどうか」にするのが良いと思うのですが、これは「間違いなく堕ち」ましてその過程がお話になるのですが、その程度のお話なんだかご都合なんだかを描きたいのなら、舞台はファンタジーでなくてもモンスター相手でなくても良いのです。

 私が描きたいのは、やはりあの世界に生きる者たちのエロで、人間以外との交流を受け入れる女たちなんですけど(この受け入れるを描きたいのですが、パッと見普通にヤッてるだけように見えちゃうのは私の力のなさ爆発です)、問題はそれがどんどん「お話としての」磁力みたいなものにひきつけられていってしまい、エロ作品として書くべきコトをみうしなうという問題です。「お話としての」完成度をあげても、DLではちょっと的外れだとおもうんです。上げるべきはもっとその世界の空気みたいなエロです。上手い人はこれができると思うのですが、私にはとても難しい壁です。

 ウダウダ書いてまいりましたが、私が見つけた道とはこうです。お話、ドキドキわくわくのお話を書きたいなら書けばいいんですよね。でも、DLでお金は取れない。だったらいつかエロじゃないのにでも応募でもすりゃいいんですけど、そこまでの勇気も実力もない。なので、いつも言うようにHPでやろうと。あれ、いつもと一緒じゃん。DLは、その中のエロを切り取った、以前のソルイソンブラスタイルがいいのかなと思います。これだとエロに全力投球できるのかと、以前からぼんやりとは思ってたのですが今回「お話とはなにを書くことなのか」を知ったことでそれが明確になりました。

 で、こんどの新作は。それと真逆です。おーい。今回悩んだ「お話としての」お話とエロがねちょねちょと絡み合って、ほどけなくなっています。なんとか切ろうとしてきたのですが、この作品は、切っちゃダメみたいなんです。やっぱあるんですよ……そういうのって。作者のエゴでしょうが、これはお話として、エロとからんだまま世に出そうと、やっと結論でました。前の日誌で「HPでやるよ」と言った小説の部分と、DL作品用に書いたお話が絡み合ってる状態です。スタイルは、皆さん誰も期待していないあの「PDF小説スタイル」の再来です。うわ、と言わないで下さい。でもお安くなります。ゴールデンウィークの、他のサークルさんが繰り出す大作の後にでも、お楽しみ頂けると嬉しいデス。告知までもうちょっとだと思います。

 ときどき、こういうのを挟みつつ、メインはあの異種姦FlashBookスタイルでいきたいなという、国家戦略室からのお知らせでした。

 いや、またいつかと同じコトを書いていますけど「何を書くのか」を知るということはもう9割がたをしめる謎だったので……ええ……がんばります。はい。