ようやく、出会えた、コイビト

 どのカテゴリーか悩んで、日誌にしました。大事なことなんです。日誌なのに挿絵が用意できなくてごめんなさい。始めて、上橋菜穂子を読みました。本屋で、新潮文庫の棚が、岩波文庫(←レオナルドとかデューラーとか、絵画系の、私の好きそうな本が多いんです)と同じシマにあったのが、運命だと決めました(←私が)。
 
 最初の数ページで、ああ、これかも、ってすごくすんなり思ったんです。
 

 
 これは、小説じゃないぞ、って思ったんです。てか私は、小説ってなんなのかよく解ってないんですが、上橋さんの本を読んで、これは物語なんだって思いました。私の、好きな物語ってヤツの、ヒトツノカタチを見ることが出来ました。
 
 いわゆる異世界ファンタジーと括ってしまうのかもですが、それまで読んで、イイナと思ったことのある「指輪物語」や「果てしない物語」、比較的新しいのだと「ドラゴンランス戦記」などとは、すこしだけ肌触りが違うんです。なんだろ、たとえば、雄大な自然のさまをハイビジョンテレビで見てスゲー!っていうのと、実際現場に行ってスゲー!って思う違いって言えばいいのでしょうか・・・。上橋さんの物語には、輸入物語と違った「ライブ感」って言うのかしら、そういったものを強く感じました。
 
 たしかに、外国のファンタジーは、私は大好きです。その好きは、ほんとにスキなんですが、上橋さんの物語をスキだって思ったスキとは、ちょっと違うみたいで、うーん、なんというか翻訳された物語は、好きな女の子が隣に寝ていて、カラダを好きに触っていいよって言ってるのに、でも、その子のカラダは硬質なプラスチックのカバーに覆われていて、その上からカラダを触っていられるようなスキなのかなって思いました(←?)。でも、上橋さんのはナマチチ揉んでるようなスキなんです。
 
 タトエがヘンタイで申し訳ないですが、女の子の体の造形の美しい起伏をメデるのは、私は絶対好きで、それはそれで、そういう楽しみ方があります。でも、ナマチチ揉みはまた別というか、もっと手放しで嬉しい(揉んでるタトエで手放しってのもどうかと思いますが)じゃないですか・・・。ねぇ。
 
 謎のタトエは置いておきまして、とにかく私が言いたいことは、ああ、日本語で書く物語ってこうすれば良いんだ、っていうのがすごく解りまして、同時に、自分の書きたいものが、はっきりとカタチをもって解りました。自分がラノベを最後まで読めないのもよくわかりました(←バカにする訳じゃないです。趣向の問題です)。
 
 私が知らないだけで、本当は、日本にもこういった物語はたくさんあるのかもしれません。もっといいのがあるかもしれないし、もっと優れているとされる物もあるのかもしれません。でも、私が学ぶのは、このヒトでいい(で って何様だ)やって思いました。個々の作品に魅かれるというより、上橋オネエサマに、恋しました。撚
 
 
ヤローのブログでハートってのもどうかと思いますが、ハートです。