C106 夏夏キラキラリポーツ!

AM7:30頃の、サークル入場時は涼しかったんですよ。でも、11:00前後には熱気と湿気の恒例の状況になりました。今回は、3億年ぶりぐらいにお隣さんに恵まれ(=きちんとご挨拶ができるかた)、楽しいひと時を過ごしました。その他もろもろ、C106リポーツ参ります。

1:リザルト

最初にまず、結果(売れ数)ですが。コロナ前の、らばた工房参加史の中で本が最も買ってもらえていた頃に比べて、現在は、1/3程度になっており、今回は前回の冬よりもさらに下がっています。コミケの結果=売れ数というのもどうなんだですが、やはりわかりやすい指標です。ということで、リザルトとしては、芳(かんば)しくない、結果となりました。

2:会場の雰囲気、来場者数

11時前後の盛り上がりが、あるにはあったんですが、薄い感じです。サッと引く。そんな感じでした。公式の発表でも、来場者数は冬から5万人落ちたとのことです。 感覚としては 5万人どころか、10万人ぐらいは落ちてるんじゃないかな?と思いました。

そういえば一方的な知人の、10年来のコミケ参加戦士たちが「今回は見送る」と言っていて。まぁ、みんな歳だし(辛)、暑いしなぁと思ってたのですが、今回東の1~3が使えない、さらには、インバウンドで宿がバカ高いというのがあったそうです。これは地方勢にはかなりのダメージ。 それと、これはXでチラ見したのですが「Xの拡散力が落ちた」との事。

どれも明確な理由ではないかもしれませんが、 会場で感じたのはその、何らかの理由で、これまでのやり方が通じなくなってきた、というようなことです。

3:持ち込み数を絞って参戦

まず、最初の試みは、思い切って持ち込み数を絞った事です。実はこれ、サークルにはかなり難しい決断なんです。多くのサークルさんには、コロナ前の「3日間で60万人」とかの来場数を記録したころの最高販売時の数がいまだに、脳内にあると思います。

加えて、とにかく自分は、わざわざスペース迄来てくださった方に「完売です、すみません」を絶対やりたくないので、余る分には良いかと、それに「ひょっとしたら今回は売れるかもしれない」みたいな欲(自滅フラグ)もあって。これまでもそれなりの数を持ち込んでました。

でも今回はバッサリ。ちゃんと年々下っている「売れ数グラフ」を直視して。哀しいことに見事に的中してしまいました。持ち帰れるレベルの残数。これが現実。ここをベースに今後の対策を立てていかネバダです。

4:色紙14枚

色紙をご購入頂いた方々、ありがとうございました。 大切にしていただけると嬉しいです。

実は、色紙はかつて、レイフレ(プリキュアオンリーの即売会)での頒布の為に始めまして。このレイフレに持ち込んだ最高枚数は9だったのですが、C106、まさかのオリキャラで最高枚数を更新してしまいました。おかげで、ほとんど前が見えなくなるという始末。。。呼吸が苦しいです。

自分が色紙の制作を続けるのは、単純に色紙を書くことが好きだからというのもあるのですが、やはり会場限定の一品もの、この場所に来ないと手に入らないもの、というのを作り手としては、やっていきたいと思っています。

結果は六枚ほど残りました。 一応ブースでも販売する予定です。今後の色紙販売については。 できる限り、続けていこうと思います。 また、もう少し描画技術をあげたいな、とは思っています。

5:異国のかたがた

今回、らばた工房に来てくれた方の1割以上が、日本以外からいらしてくださって。日本語の漫画を買う訳なので、日本語が多少わかる方も多く。その時に「今は日本に住んでいるのか?」と聞くと、お尋ねしたほぼ全員が「いや、飛行機で来た」と。これには驚きました。

コミケという吸引力もそうですし、その旅路のひとつにウチのサークルを入れてくださったのはすごく嬉しいです。同時に、やはり自分がよくやってしまう「漫画なのに文字で説明しがちなスタイル」について考えないと、と思いました。

異国の方はよく「サインを書け」って言ってくださるのですが、すみません、日付を8/18で書いてしまいました……未来に生きるらばた工房です。

6:暑さ対策

今回は娘様用のミニ扇風機を借りて導入したのですが、これが思ったより効果を発揮。自分に直接充てるというより、色紙で封鎖された目前の空気を動かすという役目を負ってくれました。これは夏のマストアイテムに。

それと、自分の水分摂取量が思ったより減っていることに気がつきました。 お弁当食べているのに。 小さな。 500ミリの水筒で充分間に合ってしまったのです。 これは年齢かもしれません。 水分は取る!!積極的にとる!!

7:ビックサイトの係員さんたちと

今回、自分の重要ミッションとして「ビッグサイト内の経路確認」がありました。どうやったら最速か、持ち込みの台車の段差が最も少ないのはどこかなど。いつもはコミケの準備会の方に聞いていたのですが、お忙しそうだし、「あまり知らないんですよね」と返されることが多かったので。今回は、制服の警備の方に色々お尋ねしてきました。

印象深かったのは、とにかく皆さん、にこやか。親切。親会社からのそういう指導なのかなとも思いましたけど、コミケが愛されてるのかもなとも思いました。そこで、「実はここを抜けると速い」みたいな情報も仕入れることができました(でも、コミケ開催時は規制があるのでダメだと思います、とのこと)。

あ、警備員さんの思い出はもう一つ。自分の台車が、グレーチング(路肩にあるアミアミの排水口)に引っかかりそうになった時に「気を付けてぇ!!」と強めの大声の初老の警備員さん。半分怒鳴られながらも、自分はこのクソ暑い中外にいるの大変だろうなぁが勝ってしまったので、もうお茶でも差し上げたいぐらいの勢いでお疲れ様ですとお返ししたら、突然、親戚のおじいちゃんかみたいな表情になって、「気をつけて帰ってねぇ」とか言われました。これこそ愛と愛で綴るやりとりです。

8:KUSORIPU

これはコミケあんまり関係ないんですが。自分は、Xのらばた工房アカウントの他に、かつてはプリキュア用、現在は評論家気取りで世の中を論ずる用のアカウントを持っています。選挙とか政治とかについてグダグダいうやつで、ある一定の年齢のおじさんにはよく見られる現象です(そうなのか

そこで、前日夜に粘着クソリプを頂いていて、やんわり返したつもりなんですが、自分と、自分以外の人にも毒入り再リプを吐いていて。それっぽい言葉を使う割に意味がないというか、自分の信じる未来こそが正義みたいな方で。持ち物チェックをしようとしてスマホを開いてしまい、あさイチその返信を読んでしまって。当日は最悪の滑り出しでした。

でも、この、なんていうか、自分の意見こそが正しいと、勝手に言う分にはいくらでも云えば良いと思うんですけど、他人にわざわざリプして文句を言ってくる人ってのはどこの世界にもいて。子供たちが最強のポケモンを決めてるところに、知らないおじさんが口挟んで強要してくる感じと言えばいいんでしょうか。

でも、これは、創作も同じで。作品を出して、多くの人の目に留まるようになれば「ここがおかしい」って言い始める人は必ずいます。さらには「こうあるべきだ」とも。この地域では、パスタ屋を作っても意味がない。オマエは牛丼屋をやるべきだ、と。程よく無視する必要があるなと学びました。

9:~からの、何かをかえなくてはいけない時代へ

次の冬も、東ホールの改装は続きます。とすると、売れ数は今回とあまり変わらず。さらにはTVとかもコロナ再発とかいくらかは騒ぐだろうし、人も少ないことが予想されます。

どのみち、数を出せないのなら、今回、ろくになかも確認しないで買って下さった皆様に恥じぬものを出したいです。どこかにあるものではなく。らばたにしかないものを。

とにかく、いままでのように、ただ楽しいから~って出てる場合じゃなくなってきました。もっと、あの場所に意義を。これまでのコミケはもう、当たり前ではないこと。

より、濃厚で良質な、エンターテイメントを。帰り前に一休みしながら思いました。

その時の高石は、無事に帰宅後すぐに課長係長のダンスの練習に付き合わされる地獄をまだ知らなかった……こともないけど(グーチョキパーでパンプキン)