祝日のある週は、もはやそれだけでハンデです。あっという間に金曜。助けて。イスのガスが抜けて、上昇しなくなりました。アーロンから変更のオカムラシルフィー君も7年目。さもありなん。アマゾンで安いシリンダー見つけたので注文中です。爆発しなければいいけど。
ただ今、原稿谷間、恒例の「オレの絵ってどうなんだ」月間に突入です。彩色まで完成させられれば良かったのですが。これ↑は、一切拡大しないで書いています。ペンの補正も、レイヤー変更も無し。つまり、アナログみたいに描いたデジ絵です。
自分は姿勢と視力の保護という観点から、液タブをではなく板タブを使っているので、線を綺麗に引くだけでもなかなかのスキルが必要です。そのあたりを、クリスタの線補正や、ド拡大などをつかって補う訳なんですが……
少なくともこのレベルまで拡大して描くわけです。とすると、「今、自分が何を描いているか」がわかんなくなるんです。髪の束や、反対側の目なども画面の外になる。完結していない立体の一部を描く……つまり、リンゴを
こんなふうに書いてるのと同じです。きれいな曲線を引くために。なので、この下書きをなぞっているだけの時間がすごくつまらない。マジでつまらない。絵が出来ていく感覚が無いんです。なのでサブビューで、逐一全体絵を見られるようにはしてるんですけど、どうしても、メイン画面を追ってしまう。
でも、長年これでやってきているので、体はそういうものだと認識しています。だから、パパっと線を引いて、「これは良いのか悪いのか」をあまり問わないようになっているんだと思います。問えよ。
実はこの絵、いったん没ってまして。いつもの、下書きすら拡大して描くといういわゆる高石的な描き方です。これがラフ↓
顔の拡大や、胸、体の位置をキリハリして移動。あーこの後買い物行かなきゃとか、部屋片づけなきゃとか、余計なことを考えながら描く余裕があります。余計な事を考えるという事は、絵のことをあまり考えていないという紛れもない事実です残念!!!斬り!!!
そして、下書き。この時点でもそこそこ拡大して描いてます↓
そうですね。いつもの高石絵が出来て安心しますよね安心するな
これをさらにド拡大してペン(主線のクリンナップ)を入れる訳です。高石絵に汗やら水玉が多いのは、もちろん自分が好きなのはそうなんですけど、やはり、そういった記号でエロさを増さないと、絵単体として勝負できる自信が無いからなのかなとも思います。溜息。
突然こんなことを言い出したのは、コミケの色紙書いてる時、最後まで楽しいんです。デジ絵の10倍疲れるけど。さらに色紙を描いた後は「描いた実感」がすごいんです。ああ、絵ちょっと上手くなったな(当社比)って感じで。写真撮ってました↓
消しゴム作業が嫌い(色紙の時期はもう握力無いのよ)だから、めっちゃ集中力あげて、描く前に、紙の上に絵が見えるレベルまで神経を研ぎ澄ませます。うすーく鉛筆を乗せて、その形を作っていきます。なので難しいポーズかけな悪かったわね。
この上手くなった感の積み重ねこそが上達の筈なのに、何故に、アタシの絵は上達してないのか?それはデジの、この「クリスタのオペレーションばかり上達して、絵本来の感性が磨かれてないから」だろうと。
これはどういう事なんだと考えました。
で。ちょっと思い出したのは、趣味でやってる武術の「手合わせ」(ガチで当てない、でも軽くは当てるやつそこそこ痛い)です。この時、追い詰められると謎の動きをする人、自分のレベルでは結構多いんです。多分自分もそう。この「謎の動き」ってのは洗練されていない、練習していない動きで、無駄がすごく多いです。
これはほぼ、本能?みたいなもので動いていて、戦う体になっていないということで。もともと体格がよかったり、力が強かったりすると、この本能だけでそこそこ動けてしまうし、勝ててしまう。でも、ちょっと、ちゃんと訓練を積んできた人が相手だと、もう、話にならない。
絵も、体を使う芸事なので、同じことが言えるかもって思ったんです。自分は、最初から自分の絵が結構好きで(これがいかんのかも)、そこそこ本能だけで描けてしまうのかもです。だから、何とかなってしまう。戦う体になっていない。
もちろん、自分の絵は好きなので、このいいところを伸ばしつつ、きれいな線を引ける云々の前に「自分は何を描こうとして、何が描けたか」そして「どのように見えたのか」この部分についてちょっと詰めていきたいと思います。
色紙と、武術。デジ絵以外のところからデジ絵にたどり着くという2025も快調に滑り出しております。そうか?