Page No.2-1 掲示日 2017年06月22日

世界設定:ラーバタスの作品の世界

ファンタジーワールド:女たちの世界


この世界の名前は「ラーバタス」といいます。剣と魔法の世界です。

この世界では、15年前まで、100年も続いた戦争のおかげで、多くの男が戦死してしまいました。物語の舞台であるローレルウィン連邦では、女性が7割を占め、多くの仕事に女性が就いています。

生き残った男性の多くは、種の存続のためにと、守られ、ローレルウィンから独立した国家、シルクタッセル公国で、貴族層としての生活を送っています。この国は高い城砦でまもられ、モンスター達に怯える事無く、優雅にくらしています。生き残ったのは、当時の戦争で、最前線で戦わずに指揮を取っていた中高年の者ばかりです。

なので現在、冒険や、危険を犯して生きていかなければならない者は、ほとんどが若き女性なんです。


この世界で女が「生きる」ということ:冒険者
この世界では、食べ物を作ったり、モノを売ったりという一般的な生活に加え、「冒険者」という生活手段があります。冒険者の一番の収入源は「クエスト」です。森に覆われた遺跡や洞窟の探検をし、過去の魔法文明の遺産を持ち帰ることで、多額のお金と経験を得ることが出来ます。

もうひとつは「狩り」です。モンスター達の落とすアイテム「ドロップ品」を目当てに、森へ入り、モンスター達と戦います。モンスター達は、お金や、高価なアイテム、そしてもっとも重要な「ルーン・ジェム(ルーン石)」を落とすことがあるのです。



 ルーン・ジェム:魔法の宝石
ルーン・ジェムとは、古代遺跡や、モンスターのドロップによって手に入れることが出来ます。
この石を身につけることで、魔法が使えたり、女性の筋肉では持ち上げられないような重い武器を振り回すことが出来るようになります。

男にたよれなくなった女たちは、ルーン・ジェムを使いこなすことで、自分たちが生きていく道を切り開いたのです。そして、どうやらルーン・ジェムの力は、女にしか使えないようなのです。


 モンスター:女の体が目当ての生き物

多くは、王国の東に広がる広大な森「プルリエンスの森」に生息しています。
何時頃からこの世界に居るのか、どのようにその数を増やしているのか、生態には謎が多く、まだ解明されていません。

モンスターは、HP(ヒットポイント)がゼロになると、灰になってしまいます。灰の中から、様々なドロップが現れます。強力なモンスターも居ますが、強力であるほど、手に入れることが出来るものは価値があるものが多く、女たちはあえて危険に挑むのです。

そして、モンスターにはもっとも大きな特徴があります。モンスターの多くが雑食性ですが、一番の好物は、女の「マナ」というエネルギーなのです。


 マナ:自分の生きてきた軌跡、証
女達が、様々な冒険や勉強を積んで、自分の中に蓄積していく経験値だといわれています。このマナをたくさん積むことで、自分の職業のレベルを上げていきます。
そしてこのマナは、自分の使用するルーンストーンと密接に関わっており、マナを溜めて自分のレベルが上がれば、より強力な魔法や武器を使うことが出来ます。

しかし、マナは、性的快楽を受けると、体から失われてしまうのです。体表から汗になって気化したり、唾液や、体液に含まれて体外へ放出されてしまいます。
また、性的絶頂(イく状態です)に陥ることで、大量のマナを失います。そして、大量にマナを失い続けてしまえば、当然、レベルダウンの危険性も……。

そして他にも、この世界で生きる女には悲しい性があるのです。


 膨乳症:生きる為に改造されてしまった、女の体

つい十数年前まで、この世界は獣人たちに支配されていました。その期間はなんと100年にも及びます。この間、女たちは家畜のように扱われ、獣人の繁殖母体として生かされていました。その中で、より性的に魅力のある女は、生き延びる確立があがり、さらに獣人に愛された女は、とても裕福な暮らしを送る事が出来たのです。

獣人たちは、獣人の子供=新たな戦士 を育てるのに有効であると(獣人に思われている)胸の大きな女を好みました。豊かなバストの女は、そのバストを維持するために充分な食事が与えられ、安全な生活が確保されました。

バストの大きさが生死を別けるとなり、女たちはさまざまな方法で、自分の胸を大きくしようとしました。胸が大きくなるというおぞましい生き物や木の実を食べたり、バストに直接毒を注射したりしたのです。

長期にわたってそのような暮らしが続いたのが原因でしょうか、現在に生きる女たちのDNAにはそれらの情報が刷り込まれてしまったようです。普段はそれほど目立たないバストでも、性的刺激を受けることで、胸が肥大化してしまう者がいるのです。この症状を膨乳症と呼んでいます。

膨乳症はつまり、自分の祖先が獣人に仕えていた証です。膨乳症を持つ女たちはこの症状を恥ずかしく思い、必死に隠しています。他にも、強烈な性的刺激を受け続けることで、その相手に対して過度な愛情を抱いてしまう異種族依存(リディア)という症例も見受けられます。

人間の男が圧倒的に少ないこの世界では、その相手がモンスターや獣人であることも、残念ながらよくあることなのです。

 獣人:人間になり損ねた者達・・・?
いくらかの知性を持ち、種族によっては社会をもっていたり、言語を操るものも居ます。
獣人族は、先の戦争で、人間族に敗れたため、現在はモンスターと同様、森などに隠れ住んでいます。

獣人族にはメスがおらず、すべてがオスです。なので、繁殖には、人間などのメスの居る種族の胎内を利用します。このために、獣人たちは常に女を「飼って」おく必要があるのです。

もともと獣人たちにアライアンス(集団で戦う組織)を作る能力がないことや、ルーン・ジェム技術の発展や冒険者の増加により、現在は、人間族が優勢となっています。なので、獣人たちは森でひっそり暮らしています。しかし彼らの過去の栄光である、獣人たちが絶対上位の世界「獣人支配」を再興しようと、チャンスをうかがっているのではないかといわれています。


 平和を取り戻した世界:冒険者達の世界
このように現在は、人間、特に女性にとってはもっともの脅威である獣人たちはなりをひそめ、モンスターを狩る必要はあるものの、常時交戦中ではない生活をしていける状態は、「平和な状態」と呼べるのかもしれません。

しかし、数少ない男たちが、安全な防壁に囲まれた場所で毎日遊んで暮らしているその裏で、女たちは今日も、生きていくために、危険に挑んでいるのです。


 そして、異世界の少女達の登場:伝説の救世主「アンフラマンス」
そんな世界にときおり、「異世界」からやってくる者があります。歴史上でも何度かそれは現れたといいます。伝承によれば、異世界からの来訪者「アンフラマンス」は、このラーバタス界には存在しないルーン・ジェムを持ち、この世界に闇が訪れた時、絶大な力を誇り、人々を導いていくとされています。

しかし。平和が続いているこの世界で、女たちにとって必要なのは「救世主」なんかじゃなくて「生活費」です。みんな、世界を救う救世主のことなんか、もう忘れてしまっているようです。


(作品内で語られる「現在」とはこの世界の暦で、E.C.1245年のことです)


作品では、こんな世界で生きていく女たちを、えがいています。 



最終更新日:170607



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